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cure side-Rino
【学園物 恋愛小説】

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cure side-Rino-7

「春日は…すっげー可愛くて…狙ってるヤツがたくさんいて…。俺なんか眼中にないって思ってたのに春日からコクられて…。それでも信じられなくてさ」

「あっくん…」

「春日に好きって言われても全然自信なくて…」

理乃はあっくんの手をギュッと握った。

「どうしたら信じてもらえるの?あっくんに理乃の気持ちを信じてもらえて、好きってわかってもらえるなら理乃は何でもするよ」

驚いた顔で理乃の言葉を聞いていたあっくんは理乃が大好きなフワッとした笑顔を浮かべて手をギュッと握り返してくれた。

「ありがとう。その気持ちがすげー嬉しい。自信なんてすぐには持てないけど…春日が俺を好きでいてくれてるって事はもう疑わない」

いつも目を逸らし気味にしていたあっくんが初めて理乃を正面から見てそう言ってくれた。

「もう…理乃と付き合うの止めようなんて言わない…?」

恐る恐るさっきの発言の撤回をお願いする理乃を見つめてあっくんは少し息を吐いた。

「今度は俺から言うよ。春日が好きなんだ。俺と付き合ってください」

「はいっ!」

もちろん理乃が断るはずもない。

「これでやっと両想いだね」

嬉しくて涙がポロポロ零れる。
それをあっくんは指で拭いながら頷いた。

「理乃」

あっくんが初めて名前を呼んでくれた。

指切りの約束したのに今まで呼んでくれなかったのはきっと理乃の気持ちを信じれてなかったから。

でも今こうして呼んでくれたのは理乃の気持ちを信じてくれたからなんだよね?

「あっくん、大好きっ」

理乃があっくんの背中にギュッと腕を回すと大好きな笑顔で理乃の頭をクシャってしてくれた。

私達これからだよね!


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