ある日の雨の中の女-3
「あら、私の写真」
がよく見ると違った。
高野と妻が写っていて、背景は成美との思い出もある美しい公園。成美は胸の奥がかっと燃えた。
(思い出の場所…奥さんとも行ったんだ…)
「まだ結婚前の写真ですよ」
高野はゆっくりと成美の後ろに近づいてきた。
「あの頃はかわいくて優しくて。僕はダマされたかな」
「そんなこと、ないでしょう。それが、結婚でしょう」
怒ったように成美は言ったが、高野がほぼ真後ろに来たことには気づかなかった。
「成美さんは、結婚しても綺麗だ」
「!!」
高野の息が、成美の髪にあたった。自分のほおの後ろに高野の肩を感じた。
急にぎゅうっと後ろから、力いっぱい抱きしめられていた。
高野は成美の髪や首筋にキスをくりかえした。そして成美の耳とほほを飲みこまんばかりに吸い込んだとき、成美の中の悪魔は鎖を引きちぎって飛び出してきた。
成美のブラウスのボタンは外され、ブラはずらされて二つの乳房は高野の両手の中でおもちゃになっていた。
「あっ、や…」
「成美のおっぱい、すごく大きくなったね」
「やだ、やだ、…あたしおばさんだもん。子ども産んで、太って、、」
「おばさんだったらこんなに濡れないよ?」
スカートのなかに手が入って、そこに触れられたとき成美はひゃあっと高く悲鳴をあげた。
右手で高野はそこをまさぐりながら、左手で乳首をいじる。首筋や肩はずっと吸われ続けてびしょびしょに濡れていた。
「春彦、もう、ダメ、ダメ、立てないの…」
気づくと成美は布団の上にいて、服はひとつのこらずはぎ取られていた。
高野も何ひとつ身につけずに成美の上にかがんでいる。乳房と乳房の間やへその上あたりをずっとなめたり、吸ったりしている。男の唇の弾力や、大きい舌の感触に成美は総毛立った。
でも…
「春彦、どうして来てくれないの」
早く欲しい。もう十分すぎるほど感じているのに、高野は逆に性感帯とは別の場所ばかりなぞる。
成美は頭がどうかなりそうだった。
「欲しいの」
「だって、成美の体、綺麗だから。ずっと触っていたいから。」
そう言って、高野はニヤッと笑った。