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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - Crazy Children --13

「―あんまし、人がこーへんとこ、あんねん」
今まで黙っていたコタロー口を開いた。
「旧校舎の屋上に抜ける階段やねんけど、ずっと鍵掛かってて外には出れへん」
「・・・」
コタローの説明を黙って聞く。
「半分物置みたいになってて、滅多にどころかまず人こーへん」
「・・なんで、そんなトコ、知ってんねん」


「・・・」
一瞬コタローは黙り、
「サボり場としては、最高ちゃう?」
そう言って笑った。

・・・・・。

「ほんまに誰もこーへんの?」
コタローの秘密の場所。
屋上に通じる扉には窓も付いてるものの、全体的に薄暗い。
置かれている物も埃を被り、置かれてからの年月を感じる。
「へーきやって」
そう言いながらコタローが寄って来る。
―チュッ
「―ん」
口唇と口唇が触れた。
―チュッ、ピチャ
「んぅ・・ぁ、んぷっ」
舌と舌が絡んで、湿った音を立てる。
「んっ」
身体がビクッと震えた。
コタローの掌が、オレのズボンの股の部分をゆっくりと撫でている。
「んふぁ・・ゃっ・・」
脚がガクガク震えてる。
少しでも力を抜くと、そのまま座り込んでしまいそうになる。
コタローは表情を変えずに、オレの口の中をねぶり、ズボンの上からちん○んを揉み続ける。
「ん、むっ・・こたろ・・・っ」
コタローの口唇が離れた時を見計らい、口を開く。
「ん?」
胴着を掴んでないと立ってられない程に切羽詰まったこっちとは違い、十分に余裕のある表情がオレを見つめてくる。
「・・手、離してっ」
「なんで?」
「もう、出そ・・」
「なにが?」
「・・精液っ」
「出そうなん?」
そう言うと、より掌を押し付けるような動きに変えてきた。
「!!」
「おっと」
身体から力が抜け、腰から落ちそうになったオレをコタローの腕が支える。
「ゃぁ・・だめぇ・・」
「ガマンせんと、イッてええで」
コタローが耳元で囁く。
「ふぇ・・?」
聞き慣れない言葉に、ぼやけた頭で聞き返す。
「一番気持ちよくなった時のこと、イクって言うねんで」
「イ、ク・・?」
「そ。イヴ、イきたい?」
そう言いながら、コタローは掌の動きを止めた。
「あ・・・」
あともう少しで「イき」そうだったのに―
そう思うと、
「イ、イき・・たい」
もう、形振り構っていられなかった。
「話す時は、相手の顔見て言わな」
「―っ」
「どうする?」
―ガマン、出来ない・・・っ
「・・イきたい」
「えーで」
コタローの指が動く。
全身に痙攣が走る。
「やっ、イく・・イくっ・・・」
小さく叫ぶ。
身体中の力が抜けて、壁伝いにズルズルとずり落ちる。
―パンツ、汚れた・・。
気だるさの中、ぼんやりとそう思った。


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