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ラブベイビー
【コメディ 恋愛小説】

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ラブベイビー-頑--1

これって、もしかして。

「風邪かも」

「何?」

頭が重い。体がダルい。心無しか寂しい。

「風邪かも」

「何で?」

いや、何でと言われても。答えようがねぇよ。

「何であんたが風邪ひいてんの」

何でって逆に何でだよ。いいだろうが。俺だって風邪ひくんだよ。

「バカは風邪ひかないんだよ。それ風邪じゃないよ」

何でお前が俺の体調否定してんだよ。お前に俺の体調の何が分かるんだ。
実際に具合悪ぃんだから風邪だろうが。

「俺は確かにバカだけど風邪はひくって」

「いや、ひかない」

何を根拠に、お前はそこまで俺の風邪を認めないんだよ。
そこまで言われると俺の勘違いかもしれないって思ってきちゃうじゃん。
まさにお前の思うつぼだな。

「でも実際体キツイし」

「あんたの体のことなんぞしらねーわよ」

じゃあ、何で風邪は否定すんだよ!

「だから、風邪ひいたって」

「それは無い!」

でもそこは妥協しねぇのかよ。何がお前をそこまでさせてんだよ。

「だからスイカ買ってきて欲しい」

それかー。

「いや、だから俺具合悪くて。つぅかそれ以前に今スイカは売ってねぇだろ」

「こないだあったよ。でもすっごい高かった」

季節柄だよ。
それを俺に買わせるってどういう神経してんだ。

「それは無理だ、諦めろ」

鬼か、お前は。

「認めない」

一刀両断だな。

「あのね、アタシは赤ちゃんの為に食べなきゃいけないの」

赤ちゃん?

「あんたには分かんないだろうけど、ツワリって辛いんだよ。食べられるものだって限られちゃうんだよ」

さっき麻婆茄子食ってたよな。昨日はハンバーグだったな。朝は納豆だったしな。


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