僕らの関係 学園祭-7
――今日は二回ぐらいしてあげないとね。オナニーされても寂しいし……。
「じゃあさ、電気消して……」
「うん」
幸太は教室の隅に走りスイッチを切る。ついでにドアを閉めるがカギはかけない。
変に警戒すると逆に怪しまれると知ったから。
真っ暗な教室を廊下の電気が照らす。暗いままでは具合が悪いので、備品として使うキャンドル形ライトをつける。
「へー、こんな感じになるんだ」
「なんか由香ちゃん魔女みたい」
ぼうっと浮かび上がる彼女の顔は、彫りや頬骨で明暗が浮かぶ。
「怖い?」
「うん。だって僕、食べられちゃうんだもん」
「うふふ……じゃあね、今日は少し趣向を変えてみようかしら……幸太ちゃん、
ちょっと向こうむいていて」
「え、うんわかった」
今更恥らうということもないと訝る幸太だが、ひとまず後ろを向く。
しゅるしゅると衣擦れのあと、トンと床を蹴る音。
「もういいよ、こっち向いて」
数秒と経たずに何か変わったのだろうか。相変わらず薄暗い教室の中では、由香が普段と変わらずに立っているだけ。ただ、若干ソワソワしている様にも見えるが?
「勿体つけてじらすの? 由香ちゃん」
「んふふ……違うよ。これ見てごらん」
彼女は右手を彼の目の前に差し出す。その手には黄色と白の格子模様が描かれている布があり、ハンカチにしては少し小さい気がする。
幸太は差し出されたそれを受け取る。ほのかに温かく、しっとりとしており、広げると三角になる……。
「これって由香ちゃんの……」
「そうよ、今私ノーパンなの」
海綿体に血が凝縮すると亀頭が張って痛む。特にまだ剥けて日の浅いせいか、ズボンの締め付けでびりびりと痺れを伴う。さっきぽがジュンとする。鼻がつまり息がしづらくなる。
「幸太ちゃん、見たい? 女の子の大切な部分」
「うん。見たい……」
スカートの裾を摘んで持ち上げる。優等生で通っている由香のスカートは膝上三センチ。風が強い日でも、階段ですれ違うときでも除くことのできない領域が、今暴かれようとしている。
「なあに? そんなにがっついて……そんなに見たかったの?」
いつの間にか幸太は由香の前に跪いていた。
放課後、熱心に課外授業に取り組む二人だが、まだ女性器については手付かずだ。