僕らの関係 学園祭-28
「ねえ、幸太、里奈、まだ痛いの。どうすればいい?」
「うんとね……舐めてあげる。痛いの痛いのとんでけーってさ」
里奈は椅子に腰掛けなおすと、人差し指と中指で赤い血の滴る割れ目を開く。
幸太は目を瞑り、自ら引き裂いた場所を償いと愛しさをもって舌でなぞる。
ピチャピチャと音を立てて、舌先で小陰唇をなぞると、里奈は短く「ん、くぅ」と唸る。舌先には酸味と塩気、そして鉄の匂いがしたが、それ以上に耳を喜ばせる彼女の声に、幸太は興奮を募らせる。
「りっちゃんのここ……おいしいね」
「甘い?」
「んーん、ショッパイ」
「おさとう忘れちゃったから?」
「でもりっちゃんの味、大好きだから平気なの……」
舌をねじ込み、退ける腰を手で押さえる。薄い割りに筋肉のある尻肉を揉むと、元気の良い弾力が帰ってくる。
「りっちゃんのお尻……、気持ち良い。グミみたいだよ」
「里奈は全身スイーツだから、どこを食べてもおいしいの」
「りっちゃんは僕のオヤツだね」
おくから溢れ出るのは、赤いものから白っぽいものが混ざりだす。それが何なのかは彼には分からなかったが、ツンと鼻を刺す刺激臭に、幸太は舌先に痺れを覚えた。
すると里奈は彼の頬に手をあて、ゆっくりと呟く。
「うふふ……ねえコータ。里奈、もっかいがんばるから、ね? お願い……わたしを食べて……」
愛撫の最中にズンズンと鎌首を持ち上げていた陰茎が、彼女に挑むようにぴんと立つ。
「僕、りっちゃんのこと、全部食べちゃう。残してあげないんだから!」
幸太は陰茎を再び割れ目にあてがい、ゆっくりと自身を押し付ける。
亀頭がゆっくりと秘裂に飲み込まれていくと、それに押し出されるように、二人の口からと息が漏れる。
熱く、間延びした呼吸。お互いの肌にかかると、その熱気が心情に欲情を訴えかけてくる。パイプ椅子がぎしりと揺れると、二人は一つになった。
「ん、くぅ……」
ゆっくりと彼女の奥へと沈む幸太。背中に回された里奈の手は爪を立てるが、シャツですべる。それでも彼女は何度も繰り返し、短い悲鳴のような喘ぎ声を上げる。
「ん、イタ、や、ふぅ……」
陰茎を弄る膣襞は彼女が痛みに震える度に蠢き、より彼を奥へと誘う。ようやく根元まで咥えられると、幸太の腰も止まる。
「ああ、あううう……」
背筋に熱いものが走り、ぴんと伸びる。それは里奈も同じらしく、喘ぐ唇が突き出され、互いに唇を欲しているように見えた。