僕らの関係 学園祭-26
「里奈……いくよ、力抜いて、楽にして……」
幸太は床を踏みしめ、精一杯腰を突き出す。狭まっていたはずの膣奥がゆっくりと開かれるのを感じる。
サオの半分までが飲み込まれると、指のそれとも頬肉の滑らかな感触とも、舌のミライとも違う不思議な肌触りに出会う。ただし、産み落とされる快感はその比ではない。
「んくぅ……あ、ああぁ」
「ハッハッハッ……」
彼女の呼吸に合わせ膣襞がうねる。身体の奥の体温は皮膚で伝わるそれよりもずっと熱い。それに煽られ、亀頭が痛いほど勃起し、貪欲にその刺激を受ける。そのた
め、動かずにでも達してしまいそうになる。
「や、待って、幸太! きゃ、あ、ダメ、イタ、ああん、や、裂けるう!」
里奈の甲高い悲鳴に、恍惚の時を打ち破られる。
「え、里奈、どう……して?」
自分はこんなに快楽を甘受しているというのに、何故とめるのか?
しかし、目の前では彼女が苦悶の表情で呻いていた。
「里奈ね、すごく……イタイの……」
里奈が喋り終わると、その目から涙が溢れ始める。見ると二人の結合部には薄っすらと血が滲んでいた。幸太もようやく処女膜の存在を思い出し、腰の動きを止める。
「幸太……どうしてだろうね……、エッチって痛いの?」
「わかんない。けど、僕はすごく気持ちいい」
涙に濡れる彼女を前にして、快楽を貪る陰茎が恨めしい。
「ゴメンね、僕ばっかり……」
泣かれたからだろうか、彼の分身は未だいきり立つものの、これ以上の行為が出来そうに無い。幸太は里奈をパイプ椅子に深く座らせると、ゆっくりと自身を抜く。
「えへへ、ウーソ、ウソだもん」
「里奈?」
涙を手で拭う彼女はいつものイタズラをするときの笑顔で彼を見つめる。
「幸太が調子に乗るからからかっただけ。本当は私も気持ちいいよ」
「でも里奈……」
今まで幾度となく騙されてきた彼だが、手で赤い目を擦る彼女の様子に、今回は騙される気になれない。
「ホントだよ。ウソじゃないよ。だから、幸太も勇気出して」
揺らぐ気持ちがある。彼自身、納まりがつかないのも事実で、ウソとわかる甘言に乗ってしまいたくもある。しかし、一方で里奈の初体験を辛く苦い思い出にしたくな
い。かといって、彼女に恍惚を与える術も無し。
「幸太、何悩んでるの?」
うなだれる幸太の陰茎を撫でながら、里奈は幸太を見る。