僕らの関係 学園祭-25
「どうだったの? 初めてイッタ感想は」
「うん。あのね、すっごい気持ちいいのに、すっごく恥ずかしい。幸太が見られたくなかったの、わかるかもしれない」
「そう」
「ゴメンネ、幸太」
「いいよ。もう」
彼女の背中に回した手で優しくさする。互いに恥ずかしい瞬間をみせあったせいか、裸で抱き合っていることへの羞恥が薄れてくる。
「ね、離して」
「え、もう少しこうしてたいよ」
偽らない真実の気持ち。彼女の肌は柔らかく、何より温かい。隙間風の吹くチア部の部室にて唯一暖を取る方法。
「ダメ……だって、エッチ、するんだもん」
里奈は起き上がると、彼のオデコに軽くキスをする。
財布から例のお守りを取り出す里奈。ただ、肝心の使い方がわからないらしく、包みを開けても眉を顰めるばかり。
「貸して、里奈、ゴムはね……えっと、こうやって使うの」
空気が入らないようにしっかり亀頭に密着させ、根元まで転がすようにして伸ばす。使用は未遂だが、着用だけなら既に経験済み。こっそりと使い方を復習していた。
「すごーい。やっぱり幸太は大人だね」
心底感心しているような里奈に、あえて訂正もしない。それとも今は他の女のことを考えたくないのだろうか?
「里奈、ちょっとだけ舐めて」
「うん、わかった……ん、はぅ、ちゅろ……」
〇・〇三ミリ越しでは、赤い舌のザラリとした感触も楽しめない。それでも彼女が丹念にサオをなめ扱く姿を見ると、興奮を覚えてしまう。
「えへへ、これいちごの味するんだよ。幸太も舐める」
「僕はいいよ」
ねっとりとした唾液がサオの隅々にまで絡んだ。あとは入れるだけ。
どこか後ろ髪を引かれるものの、パイプ椅子に座りMの字に開脚する彼女の魅力と、焦らされた初体験への魅力には逆らえそうも無い。
「いい、しちゃうよ」
亀頭を彼女の大切なものへとあてがう。
「うん。来て……あ、あぁ……あ!」
幸太は里奈に腰を沈ませる。亀頭が三センチ彼女に埋まると、狭い肉襞が彼を包む。
「うぅ、きつい……」
唾液と愛液の混ざる彼女の秘所は思ったよりも道のりが厳しい。むしろ拒んでいるのではないかと思えるほど、彼を締め付けてくるのだ。
「里奈、力、抜いて……」
「え、だって……やぁ……んくぅ」
腰を滑らせるも、たいして進まない。何が行く手を阻むのか、経験の無い彼にはそれが分からない。