僕らの関係 学園祭-23
「ふわぁ……」
「幸太、変な声……」
気の抜けた声を出す幸太を笑いながらも、血管の浮き立つサオに舌を這わせる里奈。
「ん、変な味……」
「里奈……やならいいよ。無理にさせたくないし」
「ダメ。幸太だって私の美味しくないクッキー食べてくれたもん、それに由香ちゃんに負けたくないし……がんばるもん……んはぁ……ちゅ」
可愛い唇に獰猛な亀を頬張らせる。美醜というべき対照的な構図に幸太もいつの間にか酔いしれる。
――皆の憧れの里奈の唇が僕の汚いものを咥えてる。誰にもいえない、僕と里奈だけの秘密だね……。
背筋を走る寒気に似た快感は由香にされたときより若干弱い。
――もっとしつこく亀頭に吸い付いてもらいたい、裏筋をさすってもらいたい、指で弾いてもらったり、雁首の回りも掃除してほしい。
そんな身勝手な要求を心の中に溜め込みながらも、幸太は低い頂へと上り詰めた。
「里奈、もうイキそ……出そう、だから……、口、離し、て……」
射精の勢いを知っている里奈は口を離し、いまかいまかと彼の絶頂を待つ。
「ん、あ、イク!」
幸太が腰を引くと、陰茎がビクンと上を向く。そして亀頭の先端から白い塊がドクリと漏れ、床に落ちる。
「あ、あれ? この前と全然違うよ? どうして?」
放課後に見せたシャセーはもっと勢いがあった。しかし、里奈が可愛らしい唇で導いた射精は五センチと跳ばず、文字通り零れた程度。
「えへへ、なんでだろうね?」
理由は簡単。たどたどしい口淫は初々しいものの、肝心の刺激が足りないから。
もっともそれを彼女に伝えることなどできるはずもなく、幸太は苦笑いで誤魔化す。
「ふーん。でも……、こっちでしたらどうなるかな?」
素っ裸の里奈は自ら小陰唇を暴きたてる。クリトリスに被る包皮とこんもりとした恥丘。その下には痛々しいほど赤い襞が見える。奥からは蜜がとろりと零れている。
「里奈のあそこ……、綺麗……」
季節柄イチジクを縦に割ったときのことを思い出す。熟れて赤く瑞々しさを放つ果肉は甘く、酸っぱく、彼の舌を楽しませた。
「ねえ、舐めてもいい?」
里奈をパイプ椅子に座らせ、片足を上げさせる。
「やだよ。だってそこ、オシッコするとこだよ?」
「里奈だってしてくれたじゃん。だからお相子だね……ん、ぺろり……」
舌先で捲られた小陰唇を舐る。すると里奈は「ひゃう」と短く叫んで指を離す。
せっかくの七部咲きが閉ざされてしまうのは残念だが、自ら暴くことが出来るのだと、宝探しに近い興奮を覚える。