僕らの関係 学園祭-22
「ん……そうかな……」
「だって、里奈だもん」
「えへへ……よくわからないけど嬉しい。それじゃあ、みせたげる」
里奈は両手を背中の後ろで組み、胸を誇るようにするが、まだ恥じらいがあるのか腰は引けている。ただし、先ほど言っていた様に陰毛は綺麗に剃られている。
幸太は視線をおへそから下に向かわせる。
プックリとした突起の下に割れ目が見える。陰唇がやや捲れており、内側の赤い果肉を覗かせる。
七部咲き。そんな印象だった。
「里奈の……こんな風になってるんだ」
「変かな?」
比べる対象は彼の記憶には無い。せいぜいモザイクに隠れた黒い塊程度でしかない。幸太は初めて見る性器をまじまじと見つめてしまう。
「幸太も見せてくれなきゃずるいってば!」
「うん……それじゃあ僕も……んちゅ……」
「やん! もう……幸太のばかあ……」
去り際の上唇のイタズラに里奈は軽く悲鳴を上げる。
幸太はしてやったりと笑いながら立ち上がるとワイシャツを床に脱ぎ捨てるとベルトを外し、ズボンも下ろす。今更恥らう気持ちも無い彼は、躊躇することなく、むしろ誇るようにそそり立つモノを里奈に向ける。
「あれ……この前と形が違うよ。前は象さんの鼻みたいだったのに、なんかヘン」
「ヘンじゃないよ。これが大人のオチ○チンだよ」
「そうなの? へー、そうなんだ……」
ヒクヒクと上下に鎌首を動かす彼のものに、里奈は好奇の視線を送りつつ、何度となく息を呑む。
この前は触ることが出来なかった。
由香が先だって扱いていたのもあるが、それ以上に勇気が無かった。
里奈も性行為がどのように行われるかくらいは知っている。
『男のアレを咥えるの。そして流し目を送るのね。その時若干涙目になると男って簡単にイクんだよ』
『さすが先輩。でも、女優じゃあるまいし、涙なんて都合よく流せます?』
『あんまり気張らなくていいと思うよ。男子なんてオシッコのあとほとんど拭かないし、涙なんてね……』
『さっすがー、経験者は違いますねー』
部活の先輩や既にロストバージンしている同級生の話にはいつも照れるフリをしながら聞き耳を立てていた。
「ね、幸太ちゃん、これ舐められると気持ちいいの?」
「え、里奈ちゃん、フェラチオできるの?」
「由香はした?」
「うん、してもらったけど……」
由香の名前が出るとわき腹にちくりとした痛みを覚える。確かに彼女には自身を咥えてもらっているが、それ以上の行為は約束どまりの先延ばし。
「じゃあ私もする。私にだってできるもん」
対抗意識を燃やす里奈は彼の前に跪くと、陰茎の根元をきゅっと掴み軽くキスをする。