僕らの関係 学園祭-20
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「んふぅ……はぁう……はぁ……」
熱いと息を漏らしつつ、白い布地の膨らむ部分に舌を這わせる幸太。既に唾液が染み渡り、もともと濡れることが想定されていないレオタードは薄っすらと肌が透けて見える。
「やだぁ……幸太ったら、犬みたい」
尻尾がついていたら節操無く振り乱していただろう彼は、膝の上に座る彼女の肌をせわしなく弄る。
「だって、里奈の身体……柔らかくて、スベスベしてるし、触ってて楽しいんだもん」
「スベスベって、これはレオタードだよ?」
「そっか……じゃあ、そうじゃないところも触るね?」
太腿を弄るもストッキングを着用しているせいで直に触れることは無い。しかし、彼の手は爪を立て、乾いた音とともにストッキングを裂く。
「や、ダメ、ズルイ……そんなの……」
少し穴を開けた程度なのに、放射状に円が広がっていく。破けた部分から白い地肌が覗き見え、男の情欲を刺激する。
「里奈だって……はぁ、僕に……ふぅ、したでしょ?」
「だって、アレは課外授業だもん。精通のお勉強だもん……」
この期に及んで言い訳をする里奈の仕草は、全て誘っているように見える。
「里奈の大切な部分見せてよ。じゃないと、僕ももらえないよ」
「ああ、そうだ……、恥ずかしいな……」
見せてといわれると急に恥ずかしがる里奈を不思議に思う幸太だが、レオタードを引き裂くわけにもいかず、ひとまず肩口のみはだけさせる。
「僕のも見たでしょ? 里奈のも見せてくれなきゃ不公平だよ」
上半分を脱がせると、小振りな乳房と、その中央にちょこんと居座る乳首が見えた。
「あのね、んとね……、幸太、見ても笑っちゃヤダよ。お願いだからね?」
何かを隠しているのだろうか、彼女は股間に手を当ててモジモジしだす。その仕草も彼の煩悩を加速させるに過ぎないのだが、煽っているというよりも本当に恥ずかしそうに見える。
「一体どうしたの? 何をそんなに恥ずかしがっているの?」
「あのね、私……、今回始めてレオタード着て人前で演技したの」
「うん。さっきのも上手だったよ。もっと自身持っていんじゃないの?」
「そうじゃなくて、あれがはみ出したら恥ずかしいからって……たの」
肝心の言葉は聞き取れなかったが、里奈何を恥ずかしがっているのかの見当がつく。
「え? なに? なにがはみ出すの?」
しかし幸太は意地悪く問いただす。