Summer〜君がくれたもの〜[亜季編]-7
『暑い夏の物語A』
そのメールは俺の機嫌を良くしたし、悪くもした。
『海にいきます。君も。いきましょう。っていうか来い。女の子二人くらい誘って ばーい和輝』
でも、実際来てしまえばそんな気分は吹き飛ぶ。潮風が気持い良い。それに・・・
亜季「空いてるね〜。岩場だからかな?」
亜季もいるし。
和輝「なんで悠木こんな場所しってんだ?」
こいつもいるんだけどなぁ〜。女の子いっぱいいるからいいけどさ。
悠木「親戚が民宿やってんだ。そこで」
俺は指さした先には、微妙な旅館(らしきもの)がある。母親の弟がやっているんだが、どうみてもパットしない。だから俺達が売り上げに貢献してやろうというのだ。さすが俺親孝行(ちょっと違う)。
璃美「じゃあ、私達先にいくね」
涼子「悠木君と和輝、荷物置いてきて♪」
飛鳥「カバンあけちゃダメだよ?」
どうやってこんなに可愛い子を揃えたんだろう。俺が亜季と飛鳥を誘った。和輝が二人を連れてきた。2:4なんてちょっと苦しいけどさ。
和輝「悠木がんばって〜♪」
悠木「お前も運ぶの」
重いよ。一週間くらいしか滞在しないのに、なぜこんなにも重い・・・。しかも運悪く、部屋は二階に二部屋。三人部屋が二つ。階段を上るだけで汗が出る。
和輝「どう部屋分けすんだよ・・・」
悠木「・・・後で考える」
荷物を片方の部屋に投げ出して、二人は海へとダッシュで向かった。
涼子「飛鳥って彼氏いるの?」
飛鳥「いないよ〜」
璃美「こんなカタチのいい胸してるのに?」
飛鳥「だめだって・・・・ちょっと・・・こら・・・」
亜季「そういう涼子はどうなの?」
涼子「秘密です」
璃美「じゃあ人に聞かないの・・・」
更衣室とは、どんな時でもこんな会話があるものだ。
和輝「あぢぃ・・・」
悠木「うるさい」
和輝「俺はもう行くぞ。男の裸なんてこれ以上みたら目がくさる」
男子更衣室はこういうものなのである。