Summer〜君がくれたもの〜[亜季編]-2
亜季「今日は暑いねぇ」
悠木「そうだな」
亜季「だったら冷たいもの食べたいね」
悠木「そうかもな」
亜季「このアイスバスケットって美味しそうだよねぇ」
悠木「まぁ見た目だけじゃな」
亜季「食べたいねぇ」
悠木「よかったな」
亜季「頼んでいい?」
悠木「ダメ」
亜季「なんで?」
悠木「ダメ」
亜季「答えになってない・・・」
悠木「あのなぁ」
俺はメニューを指さした。綺麗な器に盛られた色とりどりのアイスの写真。その下。『¥1500』
悠木「こんな高いの食えるか!」
亜季「食べるの私だもん」
悠木「自腹な」
亜季「酷いね。悠木・・・。女の子に払わせるんだね」
俺は思った。顔を隠そうと、可愛い声を出してみても。絶対ウソ泣きだ。
悠木「いや、そんなことはしないぞ」
亜季「やったぁ♪」
悠木「でも、今日はそういう気分じゃない」
亜季「悠木。お・ね・が・い♪」
今度は戦法を『嘘泣き作戦』から『色仕掛け作戦』に切り替えたらしい。胸の谷間に目がいってまうんだよ。男は・・・・
悠木「だ〜め」
亜季「悠木〜♪」
顔を近づけられても・・・。谷間見せられても・・・。ショートパンツの太股を見せられても・・・・
悠木「わかったよ・・・。いいよ。頼んで」
亜季「悠木大好き♪」
俺、弱い。
亜季「大きい・・・ネ」
悠木「食えなかったら食ってやるよ」
亜季「だから頼まなかったの?」
悠木「2000円くらいしか持ってきてねぇんだよ」
亜季「悠木愛してるよ」
悠木「ソラでいって欲しいな。それ」
今日は暑いから、こんな出費も悪くはない。けっきょく、半分は俺が食うことになった。