Summer〜君がくれたもの〜[亜季編]-15
亜季「悠木〜〜」
寝ぼけ眼の亜季が、後ろから着いてきていた。俺は岩場に座って、亜季が道路を渡ってくるのを待った。流石にこの時間だと、向こうの海水浴場へいくのか交通量も多い。
でも、その選択は間違いだった。俺は走ってでも亜季の所へいくべきだったんだ。
もうスピードの車が、道を渡ろうとしている亜季の方へ突っ込んだ。俺は必死に走った・・・。必死に。亜季の体が宙を舞っているのが視界に入った時、俺の意識は飛んだ・・・。
微かに、硬いアスファルトにたたきつけられた感覚だけが体に残っていた。