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憂と聖と過去と未来
【幼馴染 恋愛小説】

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憂と聖と過去と未来 2-10

***

あたしは約束通り、最終種目のクラス代表リレーで聖が襷を肩にかけて走っているのを見守った。

クラス席に佐山さんの姿は見えないが、きっとどこかであたしと同じように聖を見ていたのだろう。

そして、体育祭は無事閉幕した。
あたしのクラスは総合二位を獲得し、その日の放課後は集まって打ち上げを行った。

なんだか今まで自分のことしか考えてなかったけど、こうやって仲間とわいわいやるのもとてもいいものだと知った。

あたしは今までになく会話を楽しみ、たくさん笑った。


しかし、そこに佐山さんの姿はなかった。
聖と会っているのかもしれない。


でも、関係はない。

あたしは今日、聖と話せたおかげで今までとは打って変わってはしゃぐことができたし、これからの明確な目標ができた。



聖と同じ大学に行く。



ちょっと今の段階では厳しいけど、諦めるよりやってみる。


あたしはそう強く決心した。


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