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「午後の人妻 童貞嫐り」
【熟女/人妻 官能小説】

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「午後の人妻 童貞嫐り」-1

   第1回 カラオケボックスでの淫らなショー





愛田由子(あいだ・よしこ)は内藤夫人に伴われて、
カラオケボックスの門を潜(くぐ)った。

駅前の広い通りから1本裏になる狭い通りの、雑居ビルの地階にあるカラオケボックスである。
平日の午後とあって、
空いているボックスが多いようで、待つこともなくすぐに個室に入れた。

由子と内藤夫人はともに人妻である。

そのふたりの人妻には、もうひとりの連れがあった。
落ち着いた感じの人妻が連れて歩くには、
ややそぐわない若い男の子である。

サーファールックとでもいうのであろうか、
茶色がかったフサフサのヘアをして、
ダブダブのシャツにハーフパンツといういで立ち。
その足元はいかついまでのスニーカーで固められている。

歳の頃は18、9あたり、あるいはもっと若くて高校生かもしれなかった。

そんな若い男の子とふたりの人妻という奇妙な3人組が、
カラオケボックスの個室に入っていったのである。
勘のいい人なら、
何かよからぬことが行われようとしていると気づくはずだ。


「ねえ。
面白い趣向があるんだけど、
あなたも参加してみない?」

内藤夫人からのその電話が、由子の携帯電話に入ったのは前々日の夜のことである。



由子はまたかと思い、
少し気分を重くしながら、その電話に応じていた。

電話の主の内藤夫人は、とかく発展家として有名で、いまも不倫を進行させていて、その合間に出会い系サイトで男漁りもするという好きものの人妻である。

一方の由子のほうはごくありふれた人妻で、その微温的な世界に安住して、そこから踏み出して冒険しようなどとは考えたこともなかった。

そんな由子の携帯電話に、
内藤夫人はしばしばよからぬ誘いの電話をかけてきた。

「こんどの土曜日に乱交パーティーがあるんだけど」

「あなたのような人妻との不倫を希望している男性を紹介したいんだけど」

「あなたたちご夫婦はスワッピングには興味ないの?」

そんな類(たぐい)の電話である。

内藤夫人のように、
こうしたことに血道をあげるタイプの人がいることは、
由子も承知しているし、
それを否定したり卑下するつもりはなかった。

ただ、自分と彼らとは、タイプのちがう人種だという思いであった。

自分は平凡な主婦として、
のんびり生きる方が向いていて、
乱交パーティーやら不倫などというものは、
無縁のものだと考えていたのである。


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