僕らの関係 プロローグ きっかけ-16
「痛くないよ……、ただ、気持ちよすぎて……あのままだと出ちゃいそうだったんだ」
「出しちゃえばいいじゃない」
「ダメだよ。せっかく由香ちゃんにしてもらえるのに! あ……その、だって、由香ちゃんにもっとしてもらいたいんだもん」
力説したことを恥じる幸太は縮こまるが、下にある分身はむしろ誇るようにそそり立つ。
「いいよ、何回でもしてあげるから、我慢しないでイってよ」
由香は彼のものに顔を近づける。痛々しいピンク色の亀頭はグロテスクな井出立ちなのに、妙に可愛らしい。ただ、雁首にこびり付く白いものが嫌な匂いを放ち、鼻先が拒む。
本で仕入れた知識だと、女は前戯として男のものを咥えるとあったが、どうしても出来そうに無い。
「幸太ちゃん、しっかり洗ってね。そしたら、もっといいことしてあげるから」
仕方なく涎だけ垂らし、指での扱きを円滑にさせる。
扱く速度を速めると赤い部分と浅黒い部分がぶよぶよと伸び縮みし、その度にヌチャヌチャと卑猥な音を立てる。そして「ひうっ」や「あんっ!」などの嬌声も。
「由香ちゃん。昨日よりいいよ。すごく気持ちいいよ……」
「幸太ちゃん、約束だよ? 私とだけだよ? エッチなことするの」
「うん。由香ちゃんとだけ……、だって、僕……あ、あ、もうダメ……出る! 出ちゃうよ!」
昨日の射精の勢いは半端が無かった。危うく制服や顔にかかってしまいそうで、アナウンスが遅かったら惨事を招いていたかもしれない。
由香はポケットからシルクのハンカチを出すと、ひくつき、今にも噴火しそうな亀頭を覆い隠す。
「あ、痛い……あんまり刺激されると……」
「我慢するの。すぐに良くなるから……」
淫らな汁を拭い、滑らかな摩擦で赤い亀頭を弄る。ついでに白くこびり付く恥垢を拭い、そのまま扱く手を早める。
「あ、イク、僕イク! いっちゃうよー!」
口元を押さえてくぐもった声で宣言する幸太。次の瞬間、シルクのハンカチ越しに軽い振動を感じた。
何か塊のようなものをぶつけられ、そのままじっとりと濡れていき、熱い肌触りと青臭さを感じさせてくれる。
由香はハンカチから漏れるのを防ごうと、サオをくるむように掴み、射精が止まるまで、しっかりと扱いていた。
「……あ、あぁ……んぁ……」
絶頂に達したばかりの敏感な亀頭を撫でられると、彼は背筋を反らせながら戦慄く。
「幸太ちゃん、たくさん出たね……」
精液塗れのハンカチを広げ、見せ付ける由香。