密心〜かのきみの〜-3
――私は代わりなのだ、――かのさまの
あのとき、醜くなどないと仰られたのは……私のためなぞではない
――かのさまのため
わかっていたではないか
みそか
真に好いた相手に好かれることなど遊廓にいる限り稀なのだ
例え…あったとして
まして…みそっかすのみそかが……人に、人並みに好かれることなど、ありんせんのに
何を期待してしまったのだろう
私は愚かだ
それでも……――
『わちきを、…選んでくださり、ありがとう…ございんす』
想うことだけ…――
例え、蔵ノ介さまの心がかのさまにあろうと
私でない彼の君にあろうと
そうであるのが当たり前でも、神様
どうかお頼み申し上げんす
今、こうして蔵ノ介さまに抱かれているのはこのみそかだと、自惚れさせてくださいまし
「余裕だな…みそか」
途端、性急に入られた蔵ノ介さまに満たされる
その上乳もこねられればなす術などない
「ひゃっ!…ぁあ…くら!…さまぁ…あ、あ」
すがろうと求めた手を見て顔が歪んでしまう
気づかれなければよいのに
気づいてしまわれればよいのに
「言え……みそか、なれば……やろう」
乳の実を吸われ弾かれ赤く色づいた体は私のものではないようだ
「はぁ…っ!あ!きもち、い!…で、すぅ!」
困惑しそうな思いの波でただ密壺に潜む熱い杭に打ち付けられる