女帝棲学園-8
「誠、良かったわ。」
玲子が誠にキスをねだる。二人は長い口付けを交わした。
「誠、これからが大変だけど、誠なら出来るわ。
そして上位に入って、先生を抱いて。
先生とセックスしましょう。」
「はい。」
消え入るように誠が答える。
玲子の言葉に誠は目眩がした。先生とセックスする。この素晴らしい女性とセックスするなんて信じられない。何か悪いことが起こる気がしてならなかった。
翌週からAクラスの授業が始まった。授業の内容はBクラスと変わらなかったが、スピードが違う。テストの内容も同様で、問題のレベルが上がるのではなく、処理能力を問われている。誠は同級生達の問題を解く速さに驚いた。
玲子の指導方法も変わってきた。要点を掴みシンプルな回答が必要だと繰り返し指導された。誠はあせった。玲子の個人授業後も、連日深夜まで続いていた。あっという間に週末を向かえ試験に臨むことになった。
試験を終え、結果を伝えに来たのは玲子ではなかった。平均点に満たなかったのだ。
誠はそのことより結果が気になった。自分がどれくらい劣っているのかを知りたかった。
「先生。結果は? 結果を教えて下さい。」
男性教諭からテスト結果を渡されると、誠は食い入るように見入っていた。
数学89点、英語86点・・・・・・
平均点まで足りない点数は5教科で15点、一教科平均3点のマイナスだった。
誠はホッとした。これなら来週は行ける。
そう思うとやる気が湧いてきた。
Aクラスに上がって考え方を変え、自分の実力が格段にアップしていることは分かっていた。ただ。一週間では時間が短過ぎた。
誠は、男性教師に連れられ補習室へ向かった。
ドアを空けると、屈強な警備員の向こうに教頭と玲子が待っていた。
「まこと!」
玲子が悲鳴のような声を上げる。
「誠。ごめんね。先生の力が足りなくて。本当にごめんなさい。」
誠が微笑む。
「先生。僕15点足りなかった。でも、来週は大丈夫だよ。
必ずクリアするよ。自信があるんだ。」
教頭が声を掛ける。
「玲子先生。すばらしい生徒ですね。
彼の為にも今日は厳しい指導をお願いします。
さあ、準備ができたら初めて下さい。」
教頭の手から玲子に鞭が渡される。
男性教諭に促され、誠が服を脱ぎ始めた。
誠が足りなかった点数分、15回の鞭打ちを受けるのだ。
背中を出した誠を男性教諭が引き立てるように壁際に連れて行く。
そして誠の腕を取り、壁の手枷に繋いでいく。
誠は振り返ることもなく、落ち着いているようだ。
玲子は鞭を持つと、誠の背後に近づいていった。
定位置に立つと少し脚を開き、誠に対して体を斜めに構えた。