憂と聖と過去と未来 1-9 *** それからは早かった。 佐山さんはあたしに全く相談することなく、数日後、聖と付き合うことになったのだ。 なんとなく、聖は告白されても断りそうな気がしていたので、その一報を聞いたあたしは驚く以外になかった。 そして、地獄のような日々が始まったのだ。 あたしにとってじゃない。 聖にとっての。