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見返りは君でイタダキマス
【理想の恋愛 恋愛小説】

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見返りは君でイタダキマス〜second(中編)〜-2

「じゃあハンバーグ食べない?結構種類あるとこ。どうでしょう?」

いいよと笑う楓に、じゃあ、と少し羽をのばすことにした。


頑張ってるご褒美、楓との外食デート!

おばさんは図らずも私にも楓にも、ご褒美をくれたのだ!



……ってなる、ハズだったのに


「あ、おいし」
「でしょ?よく来てたんだーっと、もらい!」

楓のハンバーグドリアをさらうようにもらって笑う。
『こら、ミカ』と横から言われたって、楓は全然怒ってない。
けど、……なんだか悪い気になって私のミニハンバーグを少し差し出した。


「仲いいのねぇー」

………本当、この横にいるナオ!
アンタさえいなきゃもっと仲良かったわよ、とか思う自分にもやんなる

なんでこうなるかなぁ……もう


お店についたら、偶然も偶然……友だちのナオも来てるとは思わなかった。
しかもなんだかんだ流されて席まで隣。

さっきも横やりいれたのはナオだった

誰ー?と聞かれる前に楓はそりゃあもう平然と言ったのだけど!

『はじめまして。ミカさんにお世話になってる仁科楓です』

ちょー爽やかモードな楓をナオも気に入っていい子じゃんと誉められるのは嬉しいけど……

私は『イイ彼氏』って言いたかった、のに


あの約束がソレを言わせてくれない


「ナーオ、みられてると食べにくいよ〜やっぱ席離そうって」

「なーに言ってんのよ、今さら〜こんなミカじゃ大変ね楓クンも」

「いえいえ」


あーっ!

もうやんなる!!

楓は優雅にハンバーグドリアを食べながら――結構キレイに食べるのが難しいのにキレーに食べちゃって――笑う。


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