プロポーズ-3
「僕、決めたんだ。かあさんと結婚する。」
「和也!何を言い出すの!」
突然の告白に和也自身も驚いた。毎日、母の痴態を見つめオナニーに耽りながら、いつか母と交わりたい。そして母を幸せにしたいと思っていた。その気持ちが急激に高まり、つい口を突いて出てしまったのだ。言い出すと和也も止まれなかった。
「僕、知ってるんだ。かあさんと血の繋がりが無いことを。」
「あなた!どうして!」
和也は父の連れ子だった。和也が1才に満たないころ、和也を連れて父は奈々子と再婚した。そして2年後に父は交通事故で亡くなった。父の実家が和也を引取ると申し出たが、奈々子は和也は自分の子供だと言って譲らなかったのだ。
「かあさん、僕は本気だよ。
勉強してきちんと就職したらプロポーズするから。」
「か、かずや。」
言い終えるといたたまれず和也はリビングを飛び出した。
その夜、奈々子は枕を抱きしめバイブを片手に和也の名前を呼び続けた。何度も何度も絶頂を迎えて眠りについたのは明け方だった。和也はその一部始終を見守った。
翌日、和也は奈々子に呼ばれて夕食のテーブルに着いた。次々と料理が運ばれてくる。
「かあさん。どうしたの?
とんかつにローストビーフ?
え、餃子も???
今日何かのお祝いだったっけ?」
ありえない組み合わせで、次々と料理が運ばれてくる。
「あら。何でもないけど、和也の好物みんな作っちゃった。あははは!」
奈々子が声を上げて笑う。
「かあさん。嬉しいけど、こんなに食べられるかな。」
和也は目を白黒させている。次々と運ばれてくる料理がテーブル一杯に広げられると、奈々子はワインとオードブルを運んできた。
「かあさん。もしかして、僕のプロポーズ喜んでくれてるの?」
「そうね。冗談にしても嬉しかったわ。
和也のことを考えていると、いつの間にかこんなにたくさん作っちゃった。」
今日は、なんだか凄く楽しいわ!」
「かあさん。結婚の話し、僕は本気だよ!」
「分かってる。でも、あなたはまだ高校生だし、かあさんなんて、おばさんでしょう。」
和也は、昨夜の奈々子の痴態を思い出していた。奈々子は和也の申し出を喜んでくれているはずだ。
「おばさんなんかじゃない。かあさんは若いし、とても綺麗だ。女性として魅力的だと思うよ。」
「まあ、和也ったら。」
奈々子は、上機嫌でワインを傾けている。
「かあさん。僕、本気でかあさんのことが好きなんだ。」
「和也は小さいころから、何度もかあさんをお嫁さんにすると言ってくれたわ。」
奈々子は、嬉しそうにワインを口に運んでいる。