憧れの姉さま!〜ねいさんとの朝〜-1
朝、シーツの中。
これは当たり前。
状態、真っ裸。
これには驚く。
起き抜けの頭に昨夜のことが一気にリピートされていく。
あー、わあ…思い出すと恥ずかしくて泣ける。
でも嫌だったわけじゃない。断じて嫌ではない!むしろ相変わらずきもちよかったし!
って何!
何言ってるんだ!
いや口には出してないけど…何思ってんだろ…
うわ!
……ハ、ハレンチすぎる
断じて回想なんてしていない!
想像なんてしていない!
と、…とりあえずパンツだ、パンツをはこう。
た、確かしたの方に…
とシーツを探っていると
「あら、お・は・よーぅ。朝っぱらからお誘い?ひさちゃんてばぁ積極的だったんだ、ね?」
「ねいさん!あ、おはようございます!」
あーどうしよう。
ねいさんてば朝一番の起き抜けなのに、すごい色気が……っ!
あの癖ついた髪とか、まだ眠気に蕩けた目とか、ちょ…ちょっと見える素肌むきだしの鎖骨とか!
うわーーーっ!!
にこって背景に花が飛んでるくらい可愛いし!
相変わらずキレイすぎるし!
き、昨日もねいさんとあんなことしちゃったんだ…あぁー…
恥ずかしい!あんなことって…どんな!!?
いや!
わかってる。…わかってるから恥ずかしいんだ
「ねいさん、あの!パンツってどこに…」
そう勢いづけて直球を投げると、ねいさんは笑ってた。
いやにひんやりした笑顔で
「………ふぅーん。憧れの『ねいさん』なんだね。まだひさチャンの中での『俺』って」
あ、あぅ、あ…
ねいさん、もとい知嘉(ちひろ)さんはすっごい意地の悪いオトコのヒトの顔してる
昨日の、夜、みたいな
「こおんなこと、ひさチャンはおねいさんにされちゃうんだあ…」
鈴が鳴るみたいに可愛い声が、ねっとりと耳に流れ込んでくる。