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『壁の向こう』
【OL/お姉さん 官能小説】

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『壁の向こう』-4

(やばい…何で俺っていつもこうなんだろ…)

「ぷっ…あはははっ!」

沈黙を破ったのは亜弥の笑い声だった。渉は驚いて顔を上げる。

「あ〜もう恥ずかしいなぁ…このアパートってそんなに壁薄いんだ…」
「ベッドの位置も悪いと思うんですけどね…」

渉は亜弥が笑ってくれたことにほっとし、自分の負い目を告白したことで少し気が楽になっていた。

(もう上杉さんの声聞けなくなるのはちょっと残念だけど…)

「じゃあ俺帰りますね。色々余計なことしちゃってすみませんでした」
「あっ待って…」
「え?」

そう言われて振り向くと真っ赤な顔をした亜弥が渉のシャツの裾を掴んでいた。

「夜に変な声聞かせちゃって本当にごめんなさい…」
「いやそんな!むしろ楽しみにしてたっていうか…」
「楽しみ?」

亜弥が渉の顔を上目遣いで覗き込む。

「は、はい…亜弥さんの声聞きながら俺…」
「神崎くん」
「はい」
「…今日手伝ってくれたお礼にみせてあげようか?私のしてるとこ…」
「えっ?…えええええっ!!!」

硬直している渉に構わず亜弥はベッドに上がり、先程の段ボール箱の中からローターとバイブを取り出した。

「これをね、まずここに当てるの…」

細かく振動を始めたピンク色の物体を亜弥は豊かな胸の膨らみに近付けた。

「んっ…!はぁ…はぁ…」

タンクトップの薄い生地を押し上げて亜弥の乳首が自己主張をし始める。

(う…上杉さんが目の前でオナニーしてる…)

いきなり始まった亜弥の卑猥なショーに呆然としながらも、渉はふらふらとベッドに近付くとその前に膝立ちになった。

「直接するともっと気持ちいいの…」

亜弥はそういうとタンクトップをまくりあげた。ピンと立ったピンク色の乳首が渉の目の前にさらけ出される。

「んううっ!気持ちいい…」
ローターを乳首に押しつけながら亜弥がそう言って悶える。

(こんなの俺に見せて…上杉さん何のつもりだよ…)

渉のそこは既に痛い程に勃起していた。

「ああっ…もうぐしょぐしょ…」

亜弥はショートパンツを膝まで下ろし桃色のショーツの中に右手を差し込むとそう呟いた。

グチュグチュグチュ…

亜弥が指を動かす度に水音が部屋に響き渡る。


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