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春に囀ずる
【女性向け 官能小説】

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囀ずるのは春だから-5

背筋からお尻に力強く手をまわされ、片足だけ持ち上げられる

恥ずかしくてたまらなくても……今日だけは、かまわない

今日だけは……絶対全部ハルを受け入れたい


「ごめん、もう入りたい……まだ紗英のこと気持ちよくしてあげれてないけど……我慢できない」
「いい、よ…いつ、も…たく、っさん…気持ちい、から…ぁんんっああ!」

言い切らない内に入ってきたハルに声をあげてしまう


余裕なくがっつくように私を求める鶯の頭を胸に抱き込む

『好き、紗英が好き』

あぁ、もう――しがみついてた大人の見栄とかプライドなんて捨ててしまえるじゃない





「紗英センパーイ、昨日の子かっこいいですね〜」

紹介してくださいよぅ

しなだれかかるように笑うコーハイちゃんには残念だけど

「ごめんね、私のカレシなの」

わざとタートルネックを少し捲り、ハルが咲かせたキスマークをみせると、彼女は真っ赤になって私の代わりに照れたように笑った

――ハルは、私のカレシなの

だから、紹介なんてしてあげられません


ふふっと笑うとコーハイちゃんはちょっと羨ましそうに『いいなぁ』と呟くから、――また笑ってしまった


(いいでしょう?)
(だって素敵な彼だもの)

ちょっと心の中で浮かれて――少し響く腰の痛みにも今なら浮かれてしまえそうな自分に、また笑ってしまった


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