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fantasy ability
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reality ability‐第8話‐刻印・【真】‐-18

「‥そうですね。皇希くん?‥‥俺や絢音様、司義莉様は少なくとも味方です。‥‥織音様みたいに信用されたいのです。」

凰輝が皇希を諭す。その表情は真面目なのだが何処か不安げでもあった。

「‥‥解った。しかし、俺は俺の道を貫く。」

皇希はそう言ってイメージマテリアライズを消した。そして、部屋を出た。

「‥‥母さん。神は人間の理想だ。凰輝さんが言う通りに振舞ってくれ。‥‥それに司樹菜さんが悪いじゃない。」

皇希は去り際に言い放つ。まるで、知っているような態度だった。

「‥‥解ったわよ。そうすればいいのね?」
「‥‥‥」

皇希はチラッと見た後、何処かへと向かった。織音は終始無言だったが、皇希の後を追った。





「悪かったわ。司樹菜さん。‥‥どうやら、貴女も被害者なのね。こんな運命は嫌ね。」

絢音が言った。その様子は弱々しく何かを嫌っているようだった。

「‥‥彼は何を知っているの?」
「解らないわ。」

司樹菜が絢音に答えを求めたが、絢音は即答だった。

『‥‥‥』

全員が沈黙する。絢音が立ち上がった。何も言わないまま去ると、凰輝も立ち上がり去る。
暫くして、司樹菜が立つと螺樹も立つ。司樹菜が出ていくと後を追う。この場所には重い雰囲気だけが残った‥‥。





皇希と織音は互いの想いを知った。恋人になったわけではないが、進展はしただろう。
そして、新たなる謎が増える。第一世界に、“神原 維蕪”という人物に第四世界。第四世界‥‥そこは一体どういった所なのた。
維蕪が言った“真実の真実の真実”とは?謎はまだまだ深かった。これらは明かされていく事はあるのだろうか?
次回、戦いは次なる局面を迎える。それは“真実の終焉”である。





続く


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