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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - 目覚め --20

「俺のこと、嫌い?」
「はあ?」
―なに言うてんねんこいつ・・・?
思いもかけない言葉に困惑していると、いきなりコタローが抱き付いてきた。
と同時に、ボタンを外されたままのYシャツの中に手が入ってくる。
「っ・・・・」
「なぁ」
「・・・?」
―こいつ、誰・・・?
声をかけてきたのは、オレが知ってるコタローとは違っていた。
「イヴ」
何に対しても興味のない風を崩さない、飄々とした姿ではなく、熱に浮かされたような瞳をした、同じ顔の違う人間―
「しよ、セックス」
静かな声のトーンが、オレの心の何かに触れた。
「嫌やったら、別にいいし」
見たことのない表情。
「痛くせえへん」
どこか思い詰めたような―
「近付くなって言われたら近寄らへん」
憂いを帯びたその表情が、
「・・・嫌?」
オレに、
「・・・・・1回だけやったら、イイ」
こいつを受け入れさせてしまった。


あれから―
コタローはヘッドを外したシャワーノズルで、何度も四つん這いにしたオレの中にお湯を注入してきた。
当然なのかも知れない。
前みたいに尻の中にち○ちんを入れるのであれば、汚いよりも綺麗な方がいいだろうし・・・。
それよりオレは、形のないお湯が身体の中に注がれて溜まって行く時と、それが一気に外に吹き出る瞬間に、いつの間にか微かな呻きを漏らしている自分に困惑していた。
「・・・もうほとんど透明なったな」
「っふ・・はぁ、はぁっ・・・」
さっきからオレもコタローも、ほとんど会話をしてない。
たまにコタローがしゃべる言葉も、聞こえてくる限りでは独り言にしか聞こえない。
「まだ、今入れたら痛いかも」
さっきまで履いていたトランクスは水に濡れ、洗い場の端で丸まっている。
「ぴちゃっ」
「ひうっ」
尻を割り開かれたと思った瞬間、生暖かい滑ったものが、穴の周りをなぞった。
「コタロー・・やめっ」
なにをされたかすぐに判り、抗議の声を上げる。
「ぺろっ、ちゅぷっ・・・」
「やっ、舐めんな・・・汚いっ」
口ではそうは言いながらも、舐められている所からは疼くような快感が湧いてくる。
「ぴちゃ・・・平気やって、綺麗にしたし」
「でもっ、あ!」
ぬるり、と、コタローの舌先がオレの中に挿入ってきた。
「やっ・・中、ぁっ・・・!」
「指、入れるで」
言うが早いか、指が1本挿入ってくる。
が、潤いが足りないせいか、少し引きつるような感じがして、痛みが走る。
「痛っ・・」
「あ、ごめん」
冷静な口調とは裏腹に、一気に指が抜かれる。
「んくぁっ・・」
抜かれた後、少しピリピリとするような感覚が残っている。
「どうすれば痛くない?」
指を引き抜いてから、なにもしていないコタローが聞いてくる。
「・・・・?」
―なんか、さっきからコイツ、変・・・
さっきまでの様子だと、サクサクと色んなことを進めてー、って感じだったのが、今はなにか、ひとつひとつ手探りで試していってるような・・・。
「・・ちょっと、滑りよくするよーなもん、ない・・・?」
取り敢えず、なにを考えていてもしょうがないので、思っていることを伝える。
「ちょっと待って」
そう言ってコタローは、背中越しに何かを始めた。


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