僕とあたしの夏の事件慕? 最終話 「あたしの事件慕」-11
「……途中でやめられたらあたしはどうなるの? それともあたしとじゃ嫌?」
眉をハの字にして、口は少しだけ開く。このときちょっと上目遣いにするのがポイントかな?
「真琴と……最後まで繋がってたいよ……じゃないと、さびしいもん」
どう真琴、こんなエッチな誘惑に我慢できる?
「澪……、僕……澪のなかでイッちゃうね」
再び活気付く、あたしの中の真琴。
ほーらね、やっぱり真琴はあたしのモノ!
「ミオ、一緒に、一緒にイコうよ……」
「……あたしまだ、もうちょっと愛してほしいよ、けど……あ、あ……いいよう……」
真琴は一度腰を引き、割れ目の入り口の辺りまで引き返すと、ごくりとつばを飲み込む。そして一気にあたしに沈み込む。奥の奥、子宮に届く勢いで!
「ひうぅ……ッ」
「あ、あぁあっ……ぁ」
急な快感に身体がバラバラになるかと思った。
あたしは真琴の背中につめを立て、必死にしがみ付く。
真琴もその痛みに耐えながら、まるでゼンマイ仕掛けのオモチャのように、繰り返し腰を動かす。
ベッドがきしんで部屋中に響く。もしお母さんがいたら気付かれちゃうよね、きっと……。
「ハァ、ハァ……み、お……僕……イッちゃう、よ、一緒に……イコう……よ」
「うん、まこと……にしてもらいたいよ……だって、ずっと……一緒だもん!」
内側から沸き起こる乱暴な衝動は、お腹の奥で全身が萎んでいく感覚と、四肢が弾け飛んでしまうような、相対する感覚を引き起こす。
「……ま、まことぉ……い、イク、イクぅううー、あ、あ、あぁ……」
安物のスピーカーでももっといい音を出す。もし窓を開けていたらタイヘンなことになるわ。でも、それもいいかも。だって、真琴とのこと、みんなに見せびらかせたいし!
「澪、僕も、ハァハァ……あんっ! ……あ、あぁー……」
あたしの中で暴力を振るっていた狂暴なモノが、ビュクッ、ビュクッと振動して精液を吐き出す。それは思った以上に熱く、膣内が火傷しちゃいそうなくらい。
「出てるぅ、真琴の、あたひの中で、出てるよぉ! きもひ、きもちいい……まことの、真琴の気持ちいいっ!」
膣内に溢れる真琴の精液に、何故か達成感を感じてしまう。それってイクことができたから? それともイカせられたから? なんか、どっちも違う気がする……。
しばらく悩んでいると、無責任に精を吐き出したオチ○チンが、ようやく勢いを無くす。それでも依然、固さと熱を保ち、あたしの中を焦がす。
絶頂に達したばかりの身体はすごく敏感で、ちょっと触れるだけで身体が激しく揺れる。そしてまた触れちゃって、その繰り返し。
「み、澪……」
口をパクパクさせ、無理してあたしを呼ぶのがいじらしい。