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春に囀ずる
【女性向け 官能小説】

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春と囀ずれば-5

「はい。とりあえず口開けて」

無言で抗議しようにも、鼻先にだされたフレンチトーストはいい匂いで、……疲労困憊の体はあっけなく誘惑に負ける。

「……あ、おいしー…」
「よかった」

思わず漏れた呟きに嬉しそうに無邪気な笑顔を返されると私の心もあっけなく白旗をあげた。

なに…あんな可愛いの……っ!!
反則……っ!!


「……ありがと」

にやけそうになる顔を無理矢理しかめて、わざとぶっきらぼうに返したって(まあいいか…)とほだされてる自分はたぶん、まだ頭がとろけたままだ。


「何でもしてあげるから、言って。ね、紗英さん」

まぁ、お言葉に甘えて精々こき使ってしまおう。

「じゃあ、もう一口」

とりあえず今はそれで勘弁してあげる。


………から、服取ってくれないかな?
鶯クン?


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