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僕とあたしの夏の事件慕?
【幼馴染 官能小説】

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僕とあたしの夏の事件慕? 第六話 「真実を探して」-6

 理恵さんはともかく楓さんは椿さんに呼ばれていたのか。僕らは梓さんに呼ばれていたわけだから、突然のお客さんっていうのは真二さん達だ。
 藤一郎さんの遺言いかんによって遺産管理の権限を失いかねない真二さんは、それをなんとしても阻止しようとやってきた。しかし、何処を探しても見つからないし、僕達が泊まるせいで部屋も思うように調べられない。

 もしかしたら鍵の紛失はおそらく狂言で、僕らの部屋を調べる口実かもしれない。
 そういえば真二さん達が受け取ったのが椿さんの部屋の鍵なら、本当のマスターキーじゃないわけだし、椿さんもそれは知っていたのんだろうな。
 でも、どうして楓さんが呼ばれたんだろう?

 僕は不意に藤一郎さんの手記を思い出した。

 ――しかし、春の風も辛く、私は木に隠れながら君を待つことにする。

 もしかして、そういう事?


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