僕とあたしの夏の事件慕? 第六話 「真実を探して」-15
「椿、俺、もう……イクぞぉっ」
哲夫は身体を離し、身を細かく震わせながらグロテスクな肉棒を自らの手で扱く。
「あ、あ、ああ……いや……」
いくらなんでも顔で受けるのは屈辱だ。椿さんは最低限の抵抗として、目の前で伸縮を繰り返す亀頭から目を背ける。
しかし、節くれだった手がそれを許さない。
「椿君、せっかく哲夫がイクのじゃぞ? しっかりと見てあげなさい」
狸はわざわざ行為を中断してまで椿さんを醜い肉棒に向けさせる。
「目ぇ、瞑るな! しっかり見やがれ、俺様のイクところをな!」
絶頂に達しつつあるらしく、最後の方は声がうわずる。
「へぇぁっ! ……しっかり飲め……俺のザーメン!」
亀頭の先端が椿さんの鼻先に触れたのをきっかけに、ビュビュッと白く濁った飛沫が飛び散る。
顎の辺りに掛かった精液が重力に引かれ、慣性に従い、ぷらぷらと揺れる。
天井を目指したモノはサラサラの髪に不時着し、嫌なダマを作る。
勢いのないモノは胸の谷間に粘着し、太腿に滴る。
「どうした椿君、こぼれてしまうぞ?」
「……はい、いただきます……」
まだ少しびくつく哲夫のモノに、すぼめた唇をあて、チュプチュプ、ジュズーという音と共にサオの中に残る濁った欲望を啜る。
それが終わると、今度は自らの顔についた飛沫を集め、ゴクリと音を立てて飲み込む。
「どうだ? 美味いか?」
「……はい、美味しくいただきました……」
そんなの美味しいわけがない……それでも椿さんは頷く。
「……椿君、ワシも、もうそろそろイクぞ、ワシからのプレゼントだ……しっかり中で受け取るといい」
哲夫がイクのを見届け、それに興奮したのか息を荒げ、自らも高みへと赴く。
「そんな、叔父様、膣内に出すのはおやめください……どうか、外に、外に出してください!」
「椿、お前自分の立場わかってんのか?」
へらへらと笑いながら、哲夫が残酷なことを言う。
「い、いや、やめて、ヤメテェー!」
「ふむ、しまりがきつくなっておるな……これでは引き抜くことも出来ん、スマンがこのまま膣に出させてもらうぞ……うっ、う、うぅ……んんぅーっ……」
狸も哲夫と同じく身体を震わせ、深いため息をつく。
「……あ、あ、膣に、中に熱いのが出てる……叔父様の精液が、出てる……」
椿さんは膣内に出されたショックか、口を金魚のようにパクパクさせる。