僕とあたしの夏の事件慕? 第四話 「取引」-3
「愛美さん、何を……ヒャッ……あぁぁ、あん、んう……」
奇声を上げる、いや嬌声をあげさせられる僕。
「うふふ、真琴さんって、本当に女の子みたいです」
「だって、愛美さんが……あぅ……」
陰茎を滑らかにしごかれ、色鮮やかな官能が頭の中に広がっていく。
「もうこんなに固くして……真琴さん、若いから精力が余っているのでしょう……毎日、処理にお困りですよね?」
「処理なんて、いりませんよ……」
言葉とは裏腹に陰茎は愛美さんの手の動きを催促するようにピクピクと脈打つ。
「いつも梓お嬢様や澪さんを想像して、ご自分でなさっているのですか?」
梓さんと澪の裸……。
ちっちゃいオッパイを隠しながら「これからだもん!」って呟く二人。
寝る前にそんなことを考えたら、オチンチンが大きくなったのを覚えてる。
だけど、それがすごくよくないことだと思えて、同時にエッチなことを考える自分が嫌だった。
「自分でなんか、していません!」
そもそもオナニーを知らなかったんだもん。
「ならどうやってオチンチンのお掃除をなさっているのです?」
「それは……」
たまにトランクスが濡れていたけど、あれってやっぱり夢精なのかな。僕は無意識の内に二人のそういう事を考えていたのかもしれない。
「真琴さんが頷いてくれれば、私、毎日でもお掃除してさしあげますのに……」
愛美さんの手は気持ちイイけど、さっきのオッパイでの行為に比べれば幾分刺激が少ない。そのおかげか、思考も快感に流されずにいられた。
「そんな取引には応じません……もうやめてください」
息を荒げ、顔を上気させ、目は愛美さんのオッパイと濡れた唇を交互に見ている僕に説得力は無い。けれど、それでも今は強がるしかない。
「残念です……」
「ごめんなさい」
寂しそうに俯く愛美さんを見ると胸が痛む。僕は逃げるように目を逸らした。