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僕とあたしの夏の事件慕?
【幼馴染 官能小説】

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僕とあたしの夏の事件慕? 第四話 「取引」-2

◆――葉月真琴――◆

 ようやく射精後の快感も納まったのけど、僕も愛美さんも佇まいを直そうとしない。
 色白の谷間には、未だに青臭い匂いを放つ白濁液がこびりついており、行為が嘘じゃないと教えてくれる。

「ごめんなさい、色々汚しちゃって……」

「いいんです……それより満足していただけましたか?」

「とても気持ちよかったです……」

 僕の素直な感想。フェラチオもいいけど、オッパイで挟まれるのはなんだか優しい刺激だった……それに、女の人って感じがする。

「真琴さん……さっきの話、考え直していただけませんか?」

「それは無理です……」

「まだ……足りませんか?」

 愛美さんはあの目を僕に向けながら、縮み始めたモノを強く握る。その手は冷たいのに陰茎に熱を与えてくる。

「痛いです……」

 いいえ、気持ちイイです。

「……私にはこんなことぐらいしか出来ません、ですから……」

 愛美さんは柔らかくなった陰茎を左手で掴み、右手の親指と人差し指で輪を作ると上下に扱き始める。

「こんなにエッチなオツユを出していますのに……」

 さっき射精をしたばかりなのに、先走る潤滑剤で亀頭を弄ばれると陰茎は思い出したように熱と硬さを取り戻す。

「やめてください……」

 僕は息を吹き返す性欲を振り払おうと、強引に身体を起こす。

「ふむぅ!?」

 しかし、不意の柔らかい感触が脱出を阻む。
 僕は反射的に口を離そうとしたけど、首筋に回された手に後ろ髪を撫でられ、しかも甘い吐息を拭き掛けられると、逆らう気持が萎える。

「あ、ふぁ……真琴さん、梓お嬢様や澪さんに遠慮なさっているのですか? 今は私と真琴さんだけですよ?」

 再び唇を合わせるとむせ返るような甘い匂いが鼻腔に充満する。
 目には潤んだ瞳が飛び込み、時折聞こえる切ない吐息が耳をくすぐる。

「ンハァ……チュッ、チュッ……」

 口に進入する熱く柔らかい何かがどろりとした水を流し込む。
 味はしない。
 なのに美味しいと思った。
 僕はそれをゴクリと飲み込み、そして唇を離す。

「ンハァ、あぅ……はぁ、はぁ、キス、しちゃった……」

 初めてはきっと大好きな人とするんだ。そんな青臭い希望が、柔らかい唇に奪われる。
 僕の頬に冷たいものが走った気がする。もしかしたら泣いてるのかもしれない。

「真琴さん、もしかしてファーストキスでした?」

 ちいさな口に手を当て、驚きと歓喜で目を丸くしながら僕を見る。

「はい……」

「美味しかったです、真琴さんの初めて……」

 愛美さんはむしろ誇るように微笑むと、僕に圧し掛かるように抱きついてくる。僕はそのままベッドに押し倒され、されるがままにティーシャツが捲り上げられ、露わになった上半身の少し硬くなった突起が舌で弄られる。


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