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僕とあたしの夏の事件慕?
【幼馴染 官能小説】

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僕とあたしの夏の事件慕? 第四話 「取引」-13

「ダメ、ダメェ……真二様、そんなにされたら、私、私壊れてしまいますぅ」

 向こうでは愛美さんがクライマックスを迎えつつあるらしい。
 二人は互いに見向きもせず、お互いの性器を利用しあうだけのエッチをしている。

「よし、中に出すぞぉ、しっかり受け取るのだぞぉ!」

「どうぞぉ、愛美のおマンコにぃ、真二様のぉ、お出しくださいぃっ!」

 それでも快感は訪れるらしく、互いに絶頂へと競い合う。
 あたしも止めらない欲望に乞われ、真琴に模した指を、強くクリ○リスにあてがう。

「「はぁーっ……ああぁん……くふぅ、あ、あぁ……」」

 あたしは愛美さんの声にかぶせ、高く声を上げてしまった……。
 生まれて初めて経験したオナニーの快感はあたしを何処へ連れていくのだろう……。

 それでも、全身に漂う心地よい倦怠感と快感の余韻に、満たされるような錯覚を覚えた。

***―――***―――***

 しばらく放心していたけど、幸いなことに狸達も余韻に浸っているらしく抱き合ったまま動かない。今の内にここを後にした方が無難と思い、音を立てぬよう、慎重に階段を昇る。

 しかし、出口で待っていたのは楓さんのシルエット。後退するにもいかず、覚悟を決めて進むと彼は好意的な様子で手を振ってきた。

「香川さん、ここにいたか」

 あたしを確認すると、楓さんは誰かに向かって手を振る。

「真琴くーん! こっちこっち、香川さんがいたよ!」

 ばたばたと走る音、やがて真琴が顔を出す。

「澪! 良かった。梓さんも澪もいなくなっちゃうから、心配したよ」

 そういえば梓はどうなったのかしら、上手く逃げられたらいいけど、まさか哲夫に捕まったとか?

「真琴、梓は?」

「梓さんならもう見つかったよ。それよりいったい何をしていたの? 梓さんも教えてくれないし……」

「え……!? それは、その……」

 まさか『狸と愛美さんのエッチを覗き見してた』なんて言えないし……でも、そんなことより……!

 笑顔の真琴にあたしはグーを握り……、

「イタッ……澪、いきなり殴るなんて酷いよ、僕なんかした?」

 なんかしたですって? そんなこと言えるわけないじゃない!

続く


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