僕とあたしの夏の事件慕? 第四話 「取引」-12
……もうどうにでもなれ!
アソコをいじる指の数を一本から二本に増やし、スピードもさっきの二倍にする。
即ち四倍の快感が得られるハズ……が、そんなに変化せず、物足りない快感に悶えるだけ。
「ふむ、こうされるのがよいか? どうだ……」
「あ、あ、ゴリゴリされてぇ、子宮がぁ……子宮が喜んでおりますぅ」
「まだだ、まだイカせんぞ」
「はいぃ、もっとぉ、もっとこの、いやらしい愛美をぉ、躾けて下さい!」
愛美さんはあんなに気持ち良さそうなのに、どうしてあたしは?
例えばこの指があたしのものではなく、真琴のものならどうなんだろ? 真琴の細く華奢な指先で撫でられたら……?
妄想の真琴の手が突起に触れると、より激しい電気が頭の先まで走りぬけ、反射的に上半身が大きく逸れる。反動で頭を壁にぶつけるが、痛みより、快感の方が大き
い。
……ウソ……真琴を想像しただけでこんなに違うの……
今度は顔を想像してみるが、何故か幼馴染の顔はぼやけてしまう……。
「マコ、ト……」
思わず名前を口にすると、耳を隠す長い髪が思い出される……。
「マコト……」
今度は赤い唇……。
「マコトォ……」
子犬のような甘えを含んだ目が浮かび、ようやくあたしに微笑んでくれる。
これでようやくシテもらえる……なのに、切ない気持ちが募りだす不思議……それでもあたしのアソコは愛液を垂れ流す。
脳を弛緩する不思議な快感は、狸とメイドの情事を忘れさせ、妄想に体を預けさせる。
真琴の指は割れ目をなぞり、皮を被ったままのクリ○リスを軽くつまみ、少し濃い陰毛の先端を掠める程度に触る。
かすかな快感が生まれ、身をよじると、真琴は無理やりあたしの足を開き、ショーツの重要なところをずらして割れ目をじっと見つめる。
そんなとこ、見ないで……。
だけど真琴はそれを開き、指を入れる。
……シュプ、シュプ、チュプ……
襖の向こうの音には遠く及ばないけど、それでも気持を高ぶらせるには充分すぎる。
……ダメェ……真琴のクセにこんなこと……後でただじゃおかないんだからね!
強がるあたしに構わず、細い指が剥きだしにされたクリ○リスを弄る。沸き起る電気信号に手足が誤作動を起こし、先端をピクピクと動かす。