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僕とあたしの夏の事件慕?
【幼馴染 官能小説】

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僕とあたしの夏の事件慕? 第二話 「真夜中のカクレンボ」-6

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 目を瞑ること数分……それにしても、なんで田舎の夜は無音なんだろう。さっきからキンキン耳鳴りがする。

 ……?

 今、何か音がしたような……。誰かがトイレに行ったのかもしれないし、そこまで
気にする必要は無い……? でも……!

***―――***―――***

 廊下に出ると階段を降りる人影が見えた。
 目を細めると、ぼんやりとだが椿さんだと分かる。
 下になんの用だろう、トイレなら二階にもあるのに。
 用心して聞き耳を立てると、足音は玄関の方へ向かうのが分かる。
 こんな時間に外に行くの?
 僕は悪いと思いながらも、後をつけることにした。

***―――***―――***

 音を立てないように注意してドアを閉め、つかず離れず椿さんを追うと、辿り着いたのは蔵だった。

 椿さんは周囲を気にした後、慎重に扉を開き、中に入る。

 僕もしばらく回りの様子を確認し、少し間を置いてから蔵に向う。

 しかし、蔵の中に椿さんの姿は見えない。
 内部は確かに広いのだが、人間一人を見失う程ではないし、何処かに隠れられる時間があっただろうか?

「そこにいるのは誰?」

 いきなり目の前に白い円が出る。振り返ると誰かが僕にライトを向けていた。

「……君は、真琴君?」

 姿こそタンクトップに短パン姿だけど、高圧的な声は理恵さんのものだった。

***―――***―――***

「私の部屋は階段のすぐ側よ? 誰かが降りてきたらすぐ分かるわ」

 慎重に降りたつもりが、ばっちり見つかっていたわけだ。

「それで、こんな時間に何をしていたの? まさかカクレンボじゃないわよね」

「椿さんが外に行こうとしていましたから、気になって……」

「ふーん、でもそれだけじゃないでしょ? ……まあいいわ、聞かないでおいてあげる。でも、私も椿さんが出て行くのは見たし、気になるわね……探しましょう。私は二階を調べるから、真琴君は一階をお願い」

 理恵さんがライトを受け取り、僕も捜索を開始する。
 蔵の中は日中も日が差すわけではないし、夜でもライトがあれば昼間とそんなに大差は無い。
 ここには何かあると思う。椿さんが消えたのもそうだけど、一番の理由は風。どうも入り口以外からも吹いてきている。

「キャー!」

 二階から理恵さんの声、何かあったのかな? 僕は階段を駆け上がる。


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