僕とあたしの夏の事件慕? 第二話 「真夜中のカクレンボ」-10
「ふーん、真琴君は剥けてるんだ……なのにオナニー知らないなんて不思議」
「なんですか、それ?」
「自分でする処置のこと……男の子の身体には白いモノが溜まるの。でも、もしそのままにしていると病気になっちゃうのよ?」
「そんなこと聞いたこと無いですよ」
「真琴君は自分でしてないから……ちょっと大掛かりな治療が必要ね……」
理恵さんは嬉しそうに呟くと、跪き陰茎に手を這わす。
姿勢が下がったことにより、タンクトップの隙間から柔らかそうなオッパイと、クリッと尖った突起が見えた。
目を逸らすべきなんだろうけど、そのピンク色の突起は暗がりの中でも魅力を放ち、僕の視線を誘う。
「なに見てるの? もう、真琴君はエッチなんだから……」
気付かれた……というより、見せつけられているみたい。
「ごめんなさい、あんまりキレイなんで……」
本当にそう思った。だって健康的な肌に大きめな乳首がツンと立っているんだもん、仕方ないよ。
「本当にエッチな子……まぁいいわ、そのほうが治療に都合がいいし……それじゃいただきます」
何を?
そんな疑問を問う暇もなく、陰茎は生暖かい、強い潤いを持った筒状のモノに包まれる。
「あぁ……」
熱い息を漏らし、天井を仰ぐ。その間も絶えず暖かいザラザラとした何かが陰茎の表面をなぞる。
尿道の筋、カリ首、亀頭の表面と鈴口……先程の手による乱暴な刺激と違い、正体不明の何かは僕の男の子の部分を優しく丁寧に這い回り、カウパー腺液を吸いだしてくれる。
「あっ、ん……り、理恵さん、何を……?」
「フェ・ラ・チ・オ」
また聞きなれない言葉。
「オ・ク・チ・で・す・る・コ・ト」
オクチデスル? まさか理恵さん。
慌てて下を向くと、理恵さんの頭が僕の股間で上下していた。
「やめてくださいよ、そこはオシッコするところです! 汚いです!」
そういいながらも抵抗をしない……というより、体がいうことをきかない。
「しっかり治療しないと、病気になっちゃうわよ? ん、はむぅ……」
目つきは依然蛙を萎縮させる蛇なのに、捕らえるときは甘えてくる猫のような声。
そのギャップにさらに反応する僕がいる。
「はぅ、あ……ふぁ、あ、あぁ……」
アゴをガクガクと震わせ気の抜けた声を出す。それとは対照的に陰茎だけ先程の硬さを取り戻しつつある。