投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

僕とあたしの夏の事件慕?
【幼馴染 官能小説】

僕とあたしの夏の事件慕?の最初へ 僕とあたしの夏の事件慕? 7 僕とあたしの夏の事件慕? 9 僕とあたしの夏の事件慕?の最後へ

僕とあたしの夏の事件慕? 第一話 「お金持ちは色々タイヘン!」-2

「ねぇ、この村は何か無いの? 海とかそういうの……」



 最後の望みをかけ梓にレジャー情報を求めるが、彼女は困ったように首を傾げて一言。



「んー……、無い」



 一縷の望みすら断ち切る言葉に、あたしはとうとうしゃがみこむ。



「……帰りたい……」



「なら帰れば、どうせ澪に用なんて無いんだし。真琴君がどうしてもって言うから連れて来ただけなんだし」



 さも厄介者のように言われるとすごく腹が立ってくる。っていうか、こんな美少女がオマケで付いてきてるんだから喜ぶべきじゃない?



「あたしは真琴の保護者として仕方なく……」



 それにコイツは見た目通りのもやしっ子なんだから、あたしが守ってあげないと。



「真琴君は澪に保護してもらうほどやわじゃないわ。さっさと真琴君離れしたら?」



 梓は麦藁帽子のリボンを弄りながら涼しそうに言う。



「真琴君離れ? あたしはただ真琴がだらしないから……」



「言っておくけどね、真琴君は成績だって性格だっていいし、ちょっと小柄だけど、澪と比べてずっとしっかりしてるわ!」



 梓が耳まで真っ赤にして食いついてくるもんだから、あたしもついムキになってしまう。



「アンタが真琴の何を知ってるっていうのよ!」



「そっちこそ! ただの幼馴染ってだけじゃない!」



 しばらくにらみ合った後、あたし達はフンとそっぽを向いた。


僕とあたしの夏の事件慕?の最初へ 僕とあたしの夏の事件慕? 7 僕とあたしの夏の事件慕? 9 僕とあたしの夏の事件慕?の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前