投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】
【姉弟相姦 官能小説】

【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】の最初へ 【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】 0 【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】 2 【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】の最後へ

【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】-1

「久しぶりじゃん。あんたがあたしの作ったご飯をわざわざ食べてくれるなんて。」
一か月ぶりぐらいかな?と,姉貴は皮肉混じりにそう言って,キッチンから俺の方を見た。
「まぁ…気が向いたってとこかな?」
久しぶりに,こんなに近くで姉貴を見た。嫌な事を思い返してしまうだけなのにな…。
そう,これが,いつもの俺。本当の感情。精一杯の強がり。俺は…

俺は,風河遼太。高1。幼い頃からずっと,義理の姉に,本気で恋をしている。
姉の風河流霞と血の繋がりが無い事は,俺が高校に入学した頃に知らされた。
仲間外れは姉貴だった。元々,俺には姉貴と同年代の実姉が居たらしい。だか不幸にも,俺の姉として此所に居る筈の人は,まだ赤ん坊だった時に原因不明の心臓の病で,この世から消えてしまったのだそうだ。それでショックを受けた両親は,全国の親の居ない子供らを集めている託児所に問い合わせ,偶然にも同い歳で女の赤ん坊の姉貴を見つけ出し,名も無かったその子に流霞と名付け,我が子として育てて来たのだと。
しかし俺は無情にも,その事実を知った時,たまらなく嬉しかった。実の姉が死んでくれたお陰で,流霞と出会えたのだから。そして,もう血の繋がりが無かったと判れば,俺はもう罪悪感や後悔なんかの一点の曇りもなく姉貴を…流霞を愛して居られるのだから,と。
姉貴は,この事実に大してショックや絶望を抱く事もなく,ただ父さんや母さん,そして俺に『血の繋がりも無い私をこんなに愛して育ててくれてありがとう。これからもずっとよろしくね。』そう泣きながら,笑って言っていた。
だが,姉貴は次の日も,何一つとして態度を変える事はなかった。ただただ,俺を弟としか見て居ない…いつもと,昔と全く変わらない姉貴の態度。俺は,それが悔しくて,苦しくて,仕方なかった。
姉貴は俺を,一人の男として見る事は無い…そんな当たり前の事実が,俺に重くのし掛かった。
その日の放課後…俺の所属するバスケ部の練習を終え,いつもの様に姉貴の事を考えながら,家路をゆっくりと,重い足取りで歩いていた。すると,住宅地の一角にある公園に見慣れた女の姿があった。
間違いなく,俺の愛しい人…俺の姉貴の流霞だった。
しかし,姉貴の横には誰か見慣れない男が立っていた。しばらく様子を見て居ると,その男は姉貴を―流霞を,その腕に包み込んだのだ。
俺の能に,今まで感じた事の無い衝撃が走った。

姉貴に…流霞に…男がいる。決して,俺ではない,俺以外の…

考えてみれば当たり前の話だよな,と俺は笑った。流霞に男の一人や二人ぐらい居たっておかしくない。そう,姉貴はとても綺麗だった。そのくせ,性格は剣道をやっていたせいか,サバサバしていて少し男まさりだ。でもそれが逆に,男女共に好かれる原因にもなっていたのだ。そんな姉貴に,俺以外の男が寄り付かない訳がない。
俺は,姉貴が男に抱き締められている公園と反対方向に走った。家に帰るには随分と回り道になるのだが,そんな事はどうでも良かった。ただ,あのまま姉貴が他の男の腕に抱かれているのを目の当たりにしていては,俺が壊れてしまう…

俺が?壊れる?

いや,もう随分と昔に,俺は壊れてイカレテんだよ。

姉貴を…血の繋がりは無くとも,俺のたった一人の姉貴を…

俺は,愛しちまったんだから。

―その日以来,俺は姉貴と顔を合わせるのを避けた。いつもは,大学1年の姉貴と同じ時間に起き,同じ時間に家を出て居たのに,俺はいつもの1時間も前に起きた。そして,姉貴がベッドから降りてくる頃に,俺は学校へ出掛けた。親や姉貴には,バスケの朝練をするんだと言って。

姉貴はよく共働きの母さんの代わりに夕飯を作る。しかし,その夕飯さえも,俺は食べる気になれなかった。何故なら『夕飯が出来るまで手伝って』と,姉貴が言ってくるからだ。そして,食べる時も隣に座って,よく俺の学校の話や,バスケの話や,好きな女の話なんかを聞きあさってくるのだ。

そう,ちょうど今日のように―


【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】の最初へ 【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】 0 【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】 2 【貴方だけを〜Eyes of Ryota〜】の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前