生徒会副会長5-1
約束通り地獄の5日間を終えた朱鷺と鈴はバイクで走っていた。
「ねえ朱鷺・・・・もう3時間くらい走ってると思うんだけど・・・・・・」
鈴はしっかりと朱鷺に抱きついたまま朱鷺に話しかける。
「あと少しで着くからもう少し待って・・・・・」
「うん・・・・」
朱鷺にしっかりと抱きつきおとなしくしているとトンネルがあり、
そこを抜けると海が広がっていた。
「うわっ!きれ〜〜〜」
鈴が海に見とれているうちに目的地に着き、朱鷺と鈴は海辺の一番大きなホテルに入り、バイクを停め中に入る。
「月城さま、古賀さまお待ちしておりました。」
中に入ると入口からカウンターまでの道にびっしり人が並んでいた
そして他の客が有名人でも来たのかと不思議そうな顔で朱鷺たちを見ていた。
「朱鷺こんな高そうなホテル予約したの?」
「まあ・・・割引券親がくれたから一番安い部屋を頼んだんだけど・・・・・・」
朱鷺は苦笑いをしながらカウンターまで歩いた。
「月城様と八神様ですね、社長にはいつもお世話になっております。」
「えっ・・・私のとこホテルなんか・・・・」
「ここの社長は俺の爺ちゃんだよ・・・・」
「えっ朱鷺の家って・・・・・普通だったよね・・・・」
「まあ母さんが父さんとかけ落ちしたからな・・・・」
朱鷺はボーイの持っているキーを見て溜息をついた。