君にまた会う日まで-2
たった…
たった1時間前なのに。
もう君に逢いたくて、
君の声が聞きたくて。
そばにあった携帯電話を手にとって、君の名前を画面に映す。
受話器ボタンに手をかけようとしたそのとき…
『メール受信』
バイブの振動とともに画面にあらわれた文字。
『これからもずっと一緒にいようね』
たった1時間前に一緒にいたはずなのに、
たった1時間前に隣で手を握っていたのに、
…もう君に逢いたい。
――また君に逢うその時まで、
こうして私は君に恋い焦がれるのだ。