女を捨てたと言い張る乙女-8
翌朝!
「そちいつまで寝ておる!」
目を半分開け、目をこする。
「お〜う」
「おうではない!もう昼前じゃぞ!?」
「げっ!」
寝ぼけていた目は一瞬で覚め、置いてあった刀を懐に差し込むやいなや道を歩こうとする。
「これ!またぬか!」
その行動に制止をかける。
ですよね…そうなりますよね。
あえて振り向かすにいたら美麗はこっちに近付いてきて、俺ね着物をぎゅっと握った。
「そちは女を抱いたんだ…責任はとるのであろう?」
その言葉が発せらると何処からともなく涼しげな風が吹いた。
その風に乗って香る甘いもの。
俺の後ろには多分頬を赤らめた美麗がいると俺は想像していた。
「付いて来ればいい。そうすればわかるだろうよ」
そう言って歩きだす。
「ならば付いて行こうぞ?」
などと胸を張って言う美麗。
もうこいつがなんと言おうと美麗は女だ。
俺の大切な…。そして美しい…。
続くのか?