投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

廉くんの不純な一日
【その他 恋愛小説】

廉くんの不純な一日の最初へ 廉くんの不純な一日 1 廉くんの不純な一日 3 廉くんの不純な一日の最後へ

廉くんの不純な一日-2

土曜に香奈が来るんなら部屋を片付けとかないとな。

家に帰ってからガサゴソと片付け始める。

よく考えれば女の子を部屋に入れるのは小学生の時以来だ。

あの頃よりは見られたら困る物も増えてる。

その内の1つに数えられるエロ本の束を前に考え込む。

やっぱり香奈に見られるとマズイよな…。

一番上に漫画雑誌を乗せて紐で縛る。

パッと見にはエロ本とわからないはず。

それをさらにクローゼットの奥に隠す。

もう残ってないだろな…。

ベッドの下を覗き込んで確認。

よし、オッケーだ。


後は香奈が来る前に掃除機でもかければいいだろう。

満足気に部屋を見回しているとドアがノックされた。


「何?」

俺の声にドアから母さんが顔を出した。

「この週末なんだけど、お祖母ちゃんちに行かないといけなくなったのよ。少し体調崩してるらしくて。様子を見に行ってくるね」

「俺は?」

可愛がってくれてる祖母ちゃんの具合が悪いなら俺も…と思って母さんに訊ねてみると笑って言われた。

「今すぐどうこうじゃないから。それにテスト前でしょ?1人だと静かだし勉強も捗るんじゃない?ご飯だけ何とかしてちょうだい」

「面倒だからカップ麺でも買っといて」

息子の家事能力ゼロなのがわかってる母さんはハイハイと返事をしてドアを閉めた。



……………………!?

土曜は俺1人!?

香奈と2人っきり!?

それってヤバくねー!?



…………………………。

いや、待てよ?

母さんが階下にいるのがわかってて香奈に手を出す程俺も度胸はない。

けど、母さんがいないなら…。

今日の先輩の話が頭をよぎる。

もしかして最大のチャンスかも…。

いやいや!
香奈はテスト勉強するために来るんであって、俺がこんな事を考えてるなんてこれっぽっちも想像してないだろう。

でも俺だって男だからいつまでもキス止まりなのは物足りない。

やっぱり香奈を抱きたいって気持ちはあるんだ。


廉くんの不純な一日の最初へ 廉くんの不純な一日 1 廉くんの不純な一日 3 廉くんの不純な一日の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前