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父ちゃんの背中
【熟女/人妻 官能小説】

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父ちゃんの背中-2

多恵子は後ろからせめられることを想像しながら自慰にふけっているのだろうか。
手術によって乳房を失って以来、一度も直治に肌を見せたことはないというのに。
直治はたまらなく、男としての欲望が溢れだしてきたと同時に、何故自分には肌を見せないのかと寂しい気持ちになった。
ふと、後ろをふりかえり、直治の視線に気付いた多恵子は、驚きに目を見開いた。直治からは最近忙しく、定時で帰ることはまず出来ないときかされていたからだ。
襖をあけて、中に入り、多恵子のそばに腰を下ろした直治は、おもむろに多恵子の右乳房を掴んだ。わざと、少し強めに。
手術でなくなった左乳房は浴衣で隠れていた。
「どうしてだ?」
短い言葉には非難めいた含みがあった。
多恵子は戸惑いに涙を流す。
しばらくの無言の後、
「直さんに傷を見られたくなかったの」
ぽつりと言った。醜いから…と。
直治も医者から話はきいていた。それでも…
「多恵子の胸が見たい」
直治は半ば無理やり浴衣の合わせをひらいた。
右の乳房は見慣れた多恵子のものである。三十を過ぎて少し重力には負けてきたが、大きな直治の手のひらからこぼれそうな、豊満で、大人の女特有の柔らかさがあり、先端には少し大きめの乳頭が、刺激を待ちわびたようにたっていた。
左の、元、乳房というべき場所には、ジッパーのように見える、ちょうど笑っているような形の傷があった。
思ったより静かに、そこにあった。
「醜いでしょう?」
多恵子の問いには答えず、直治は右の乳房を掴み、その先端を強く吸った。時々舌でつつきながら甘噛みをする。
乾き始めた多恵子の秘部から愛液がまた溢れたであろうことは、触らなくとも直治にはわかる。
そして、左胸にも優しく口付ける。
「ありがと、直さん」
多恵子以外には無愛想で、乱暴な直治がこのように優しく出来ることは、多恵子にしかわからない。
「直さん、下も…ね?」
はにかみながら、甘えたように直治を誘う。
さらに自ら閉じていた太股を開き、赤子がおしめを換える時のようにお尻の穴まで見えるような格好をした。
家の中ですら、真治がいる時は貞淑な多恵子が、淫乱になる姿を見ることが出来るのは直治の特権なのである。
「シーツまで濡れてるな」
言い終わるや否や、直治は妖しく光るクレバスに口をつけた。
多恵子はまた直治の名前を呼んで、押しつけるように腰を浮かせた。
余命三ヶ月などと、誰が信じることができよう。
直治も信じたくないのだ。まだ治ると信じている真治のためにも。
真治が物音に気付いて起きたのは、直治と多恵子が二回目に突入してからだった。
多恵子の好きな背後位。
下つきの多恵子には正常位よりも丁度良い所にあたるのだ。
特に鏡台の鏡に姿を映しながら、片足を上げて結合部を見せつけるようにして、舌と舌を絡める接吻をしながらのセックスが多恵子の一番のお気に入りだ。
「久しぶりだから、直さんの、すっごく大きく感じちゃう」
恥ずかしいと言いながら、多恵子の目は鏡に釘付けだ。胸の傷のことはもう、それほど気にならないらしい。
両胸を交互に愛撫する。多恵子の秘部はその度に締まり、直治に心地よい刺激を与える。
夢中になるあまりに、半開きになっている襖のことは、二人とも気付いていない。
もちろん、その襖のむこうに真治が立っている事など知るよしもない。
夜が明けて直治は眠りについた。


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