春に囀ずる-6
下着の上を生暖かくて柔らかいものが這う。
ハルが舐めてる
わかった瞬間居たたまれなくて気持ちよくて嬉しいなんて、私どうかしてる。
わけのわからない気持ちが涙と蜜になって溢れてくる。
びしゃびしゃ。
とけて、流れちゃう。
頬をぬぐってくれる手にすりよるように甘えてみた。
好きだよ、好き
スキ、スキなの
すき だいすき だいすき
はやく、ちょうだい
まってたんだよ
そんな気持ちを込めながら何度も頬をすりよせてハルの手に甘えた。
ハルの手が、私の体に触ってる。
ハルの息が、熱が分かるくらい近い。
熱くて、気持ちよくて、嬉しくて、幸せで、そんな気持ちでいっぱいになる。
いっぱいになりすぎて、くるしい。
どうやったらくるしくなくなるんだろう
頬擦りしながら「すき」と恥ずかしくなるくらい甘ったるい声がこぼれた途端、ハルがすごいため息吐いた。
どうしよ
ああいうの、ハル
いや、だった、かな…
生理的な涙にぼやけた視界で、けだるい顔を動かしてハルをうかがう。
「あのさぁ…」
「え、ぁん…ごめ…ん?ぁふ!っんん」
「反則、ソレ。……俺いつか紗英さんにころされるかも」
反則、までしか頭に伝達されなくて、あとは溺れてとろけてたべられる。
ハルの方が反則だよ。
「ひゃあ!ふぁっ…んあぁん!」
いきなり満たされて、不意討ちだ。
待ちわびたソレにムードの欠片もない乱れっぷりで、なのに
―――嬉しくて、たまらない
「は、る…はぁ、っん」
見上げたらフッと優しい顔で気が緩む。
「紗英さんカワイイ。ね、紗英さんのココ…びしょびしょだから入っちゃったよ。――ほら、わかる?」
手をとられ繋がったままのそこをなぞる。
私の指が、私のそこを、なぞる。
「や!やだぁ…それ、やぁ…やだぁっ!!」
快感はこわいくらいあるのに自分の指は、…なんか嫌で
キモチがイイ快楽と比例して、羞恥の凄まじさだってすごい。
「ふぅん。ねぇ…これも、いや?」
「ぇ…っ!ふぁああんっひゃん!」
一番敏感な部分に触れられて、はしたない声が恥ずかしげもなくでてくる。
「やぁん、ん!やあぁぁん!」
やだ、どうしよう。
気持ちよすぎて困る、指が自分勝手にゆるゆる動き出しちゃう。
やだ、やだ…どうしよう恥かしいのに、きもちいい…っ!