二個目の苺〜アーモンドクッキー〜-15
「!…しゅう、さ…」
驚いた表情を見せる彼女以上に、自分で自分に驚いた
僕は…どうしてこんな無意味なことをしているんだ?
唇を離し、彼女の中を強く責める
「…もう、いい…イけ」
「ぁんっ…あ、はぁ…!」
腰の動きに合わせて揺れる乳房を撫で回し、突起を指で刺激する
「んあぁ…!愁さ、ん…!」
「……ぅあ…」
彼女の中が締まり、快感に眉を寄せる
「何も考えなくて、いい…」
ただ、嘘に溺れて…--
「はぁんっ…愁…さ、ん…ぁ…ぁああぁ--…っ…!!」
「……ぅ…っ…!」
…奈々の汗ばんだ背中を僕のもので汚した
絶頂に痙攣するその身体を、指で優しくなぞった…
***
…愁さん
あなたは何に苦しんでいるの?
あなたに、私はどうしてあげられるの?
瞼が重くなり、問いかけはただ頭の中で回る
朦朧とする意識の中で、愁さんが私を抱えてベッドに運んでいるのが分かった
…いつも、いつもだ
愁さんの言葉は冷たいのに、その手は私を穏やかに包み込む
愁さんの瞳は鋭く、私を突き放すのに、その指は私を壊れ物のように扱う
傷付けて怯えさせても、最後の最後で優しくしていることに、あなた自身は気付いていないでしょうね…
…切ない気持ちと共に、意識は静かに沈んでいった…