二個目の苺〜アーモンドクッキー〜-13
「…っぁ…!」
痛みにぎゅっと目を閉じる
愁さんは小さく舌打ちをして、割れ目と中心の突起をゆっくりと撫でた
「ぁあ…ん…っ」
突然与えられた優しい愛撫に身体は敏感に反応する
でもこれは…ただ滑りを良くする為にしていること
優しいけど…痛い…
…やっぱり、こんなの嫌…
私が拒否しようと口を開いたとき、私を押さえ付ける愁さんの左手が目に入った
愁さんの言ったとおり、多少傷が塞がってきた様だけれど…痛々しく開いた傷口からは、まだ真っ赤な血が流れている
こんなひどい怪我…痛みがない筈無いのに、どうして何でもないような顔をしていられるんだろう?
…他の所が…痛いから…?
この傷の痛みに気付かないくらい、何か…
「んぁ…愁、さん…っ」
「こうして繊細にいじくってやるのが好きなんだろう?心なんて無くても、嘘で十分で…女はどれも変わらないな」
蜜の溢れるそこに、愁さんの指が、ゆっくりと沈んでいく
その指に心はない…
でも、私は愁さんだから…愁さんが触れるから、悲しいくらいに、こんなに感じてしまうのに
「ぁあっ…ん!」
「嘘にすぐに騙されるのは、真実をいらないと思っているからだ…」
「…愁、さん…っはぁ…」
「現実はいらない、綺麗な嘘だけで…そうだろう?」
譫言の様につぶやく愁さんの下で、私はただ喘ぐことしかできない
でも…
今までの愁さんが嘘で、これが本当の彼なのだとしたら…私は今の愁さんを選べるかな…
愁さんは私の中から指を抜いて、ベルトを外しズボンと下着を下ろす
私を四つん這いにさせ、後ろから一気に突き上げる
「っぁああ…!」
「…っ……」
ある程度慣らされたとは言え、まだきついそこに痛みが走る
痛い、けど…
…これはきっと、愁さんの見えなかった本当の心
何も出来ないならせめて…
…愁さんの全てを受け入れたい
…愁さん、私は……