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さよなら
【女性向け 官能小説】

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さよなら 3-2

【行く行く!】

なみにメールを返信し、
深呼吸をした。



日々は流れる。



私は暇があれば深呼吸を繰り返していた。

それはもう
ため息なのか何なのか区別がつかないくらい。



早く会いたくて、
淋しくて悲しくて、
それから緊張もするし。



そんな状態のまま当日を迎えた。



『まだ来ないのー?』

というなみからの電話に
今行くからー
と、
トクトクとうるさい心臓に反抗するように、
わざとダルく答えた。



なみの家に入ると、りゅうたはビールを飲んで少し赤い顔をしながら、
私の姿を見つけ、クシャリと笑った。



やばい。



りゅうただ。



爆発しそう。



りゅうたはこの部屋に唯一の二人がけソファに一人で座っていた。

テーブルにはもくもくと湯気を立てる鍋。

その周りには久々に会う仲間達が、
床にくつろぎながら座っている。

全部で9人。



『久しぶり!』

あちらこちらを何度も飛び交う言葉を無視して、
りゅうたは
『こっちこっち!』
と、
ソファをポンポンと叩く。

『りか来るの遅いからもう2ラウンド目だよー。』
『早く食べな!』



私は平静を装いながらヘラヘラと笑い、
りゅうたの隣に座った。


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