命令××、拒否権なし!-6
「はッ、ああんッ!」
「すっげー濡れてる……けど、まだ溢れてくる」
二本の指が、あたしの中を出入りする。
愛液を掻き出すように動かして、たまにその指先は陰核を掠めたりする。
「ひッ、やああ……ッ!」
「やっぱり後ろからが好きなんだ?」
「ん……好き……ッ」
軽く達してしまったあたしは、もう立っているのがやっと。
早く挿入して欲しいのに、南野は未だあたしの中で指を遊ばせている。
ばらばらに動く二本の指が、規則的なようで不規則にあたしを痺れさせる。
いやらしい音が、くちゅくちゅとあたしの耳に届く。
「やだぁ……して、よぉ……ッ」
「こっち向きな」
言葉では優しいけど、実際は激しく、南野はあたしの頭を掴んで後ろを向かせた。
「ちゅ……んッ、はむ……」
あたしの好きな、いつもの荒っぽいキス。
強引に舌を求めてくる南野に答えて、あたしもまた激しく舌や唇を吸う。
「やーらし」
お互いの唇を結んだ糸と、ぐちゃぐちゃになったあたしたちの口元。
南野がからかうように言って、ぺろりと唇を舐めた。
そして後抱きのまま、両手であたしの胸を揉みしだく。
「あッ、あッ……んああッ」
人差し指と中指の間に乳頭を挟んで、乳房を揺らすように愛撫する。
「や、ダメッ、そこぉッ……よすぎ……ッ」
「すげ……硬くなってる」
あたしの声に、南野はダイレクトにあたしの乳頭を摘んだ。
ぎゅうっと少しだけ力を入れて、何度も何度も。
「やああッ、やだ、やだ……ッ! イッっちゃうよぉ……ッ!」
気付けば右手はまた秘所に移動していて、あたしの陰核をやわやわと刺激していた。
「や!? 何、こ……やあああ――ッ!!」
唐突に、あたしの身体に走るびりびりと痺れる感覚。
思わず声を高く上げ、膝ががくんと折れた。
一体どこに隠し持っていたのか、微かに振動するロータを手に、南野は笑う。
「本当お前、耐え性ねーのな」
膝ついたあたしの腕を持って起こし、南野が再び後ろから抱き竦めてくる。
「ひゃん……ッ」
「結局授業中も、二十分も持たなかったんじゃねーの?」
「だ……ッ、てぇッ!」
ロータがあたしの乳頭を刺激し、びくびくと身体を震えさせる。
声なんて抑えていられない。がしゃがしゃとうるさく鳴るフェンスにも、気にしてなんかいられない。
「夏樹ぃッ!」
「ん……」
耳元で低く頷かれ、あたしの全身が総毛立つ。
「今、挿れてやるよ」
「はああッ!!」
言葉と同時に襲い掛かる、あたしの中を満たす快感。
けれど、それはすぐに抜かれてしまい、あたしは困惑する。
「やぁ……」
「焦るなって」
そんな言葉は酷だ。
何度も何度も、割れ目に亀頭を擦りつけられ、その度にぞくりと背筋に快感が走る。
それでも中を満たすような圧倒的な快楽は得ることができなくて。
あたしは半ば涙目になって言った。
「やだぁ……夏樹ぃ……ッ」
「それ、反則」
南野は言って、ようやっとあたしの中を突いた。
「ひゃあんッ!」
一回引き抜いてから、もう一度。
「い……あああッ!」
じゅぷじゅぷと、あたしの中を前後に貫く動き。
それが、段々と浅く速くなっていく。
南野は腰を動かすと同時に胸を鷲掴んで、少し乱暴に揉みしだいて。