マッドな彼女with俺 休憩の1-1
マッドな彼女with俺 休憩の1
「『マッドな彼女with俺』の休憩タ〜イム!イェ〜イ♪
ここは永遠の二番手こと俺、谷崎稔が毎回素敵なゲストを招き『マッドな彼女with俺』についてひたすらトークをするというコーナーです!
決して煮詰まった作者の苦し紛れの行為ではないのであしからず。
記念すべき第一回は主人公の真田駿八だぁ!!」
「何やってんだお前」
「もっと出番が欲しいという俺の意見を作者が汲み取ってくれたんだよ!
だから今日は俺中心ということでよろしく☆」
「はぁ…まぁ、別に構わんけど。
で、今さら俺とお前で何話すんだ?」
「何って、そりゃあお前静谷のことに決まってんだろ!
一体どこまでいったんだ?BかCか??…まさかもうDまで…ってそんなわけないか。
所詮ヘタレ主人公は手繋ぐぐらいが限度だろ」
「キスした」
「な、なななな何ぃぃ〜〜!?
恋愛についてかなり奥手なヘタレ主人公の駿八が静谷とキ、キ、キ、キッスを…!!!!
お前あれほどキスするときは俺に許可を取れと言ったのに!!」
「うるせーな。少し黙れよ」
「わ、話題を変えよう。
え、えーと、そういえばお前ら何で付き合うようになったんだ?
一話目くらいでお前『些細なことで』とかなんとか言ってたけど?」
「あぁ、あれね。詳しく話すと長くなるんで要約すると俺が告白する相手を間違えて呼び出ししちまったんだ。で、それが香澄だったというわけ。
それで後は成り行きで」
「どうやったらそんな大切なことを間違うんだよ」
「ま、いろいろとあったんだよ」
遠くの方を見つめる駿八。
「お前今、横顔が30歳後半だったぞ…。
それで本当は誰に告るつもりだったんだ?」
「蒼衣ちゃんだ」
「!!
貴様、俺から蒼衣を奪おうとしたな!
てか、何この物語始まる前から三角関係って!!」
「相手が稔なら勝てるかなぁ〜って」
「『かなぁ〜って』じゃねぇ!!
しかもリアルに勝てそうで嫌だわ!」
「まぁまぁ。落ち着けって。今度一回ぐらいお前が主人公の話を書いてもらえるように作者に頼んでおくから」
「うーむ…まぁそれならば許してやろう」
「その程度の報酬でつられるなんて陳腐な男ね」
「お、お前は!………って誰?」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!鍋島桜枝(なべじま さえ)よ!!
鍋島桜枝ッ!!」